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いま3冊の本を同時進行で読んでいます。心理学の本(イマーゴセラピー)と、小説(アーサー王伝説もの)、それとビジネス本(タイムブロッキングもの)。
それぞれ良い本なので、最後までイッキ読みするともったいない気がして、ちびちび読んでいるのです。
この現象を、「最後まで一気に読んだらもったいないので、本をちびちび読んじゃうこと」を、ひとことで表す言葉が世界のどこかにあるんだろうか。
そういう言葉をまとめたイラスト本を、昔どこかで見たことあるな~と思い、探してみましたよ。
エラ・フランシス・サンダース『翻訳できない世界のことば(日本語版)』でした(英語版は『Lost in Translation: An Illustrated Compendium of Untranslatable Words』)。とりあえず日本語版を図書館に予約しておくとして・・。
Google検索をしてみましたが「最後まで一気に読んだらもったいないので、本をちびちび読んじゃうこと」を表す言葉は見つかりませんでした。ご存じの方はお声おかけください。
この記事では、そんな調べものをしている間に(いいな)(共感❤)と思った「翻訳できないことば」をご紹介します。
[ ]の中は、わたしが発音サイトで聴いた読み方ですので、どれくらい正しいかは不明です。ご参考までにどうぞ。
( )の中は、わたしのコメントです。
Shemomedjamo[しゃもむじゃも]
ジョージア語(グルジア語)で、お腹がいっぱいなのに食べ続けてしまうこと。つい全部たべてしまったときなど。
(勝手に例文:わたし遺伝性の慢性膵炎もちなのに。しゃもむじゃもしがちで困ります。)
Iktsuarpok[いくすあるぽく]
イヌイット語で、誰かの来訪を今か今かと待つ気持ち。つい何度も玄関の外を見に行ってしまうときなど。
(これ、むかし祖母がやっていた。誰かが来る日は玄関の鍵は開けたまま、いくすあるぽく。)
Tsundoku[つんどく]
ご存じ積ん読です。(いい言葉、いい絵。)
Gattara[がたーら]
イタリア語で、猫を何匹も飼っている女性のこと。毎朝公園で野良猫さんたちに猫ご飯やカリカリなどをふるまってる女性ふくむ。
Fernweh[ふぁーんび]
ドイツ語で、どこか遠くへ行きたい気持ち。行ったことのない場所に対してホームシックを感じているとき。
(パンデミックからこちら、ふぁーんびな気持ちを手紙につづってくれていた友。先月やっと冒険の旅に出られたよろこびを伝えてくれました。旅をしているときだけに吸える空気をぞんぶんに味わって来てね。)
Ya’aburnee [やあぶぁーるね]
アラビア語の直訳は「あなたが私を埋葬して。」つまり、あなたが死んだら生きていけないから自分より先に死ぬなという意味らしい。
(これは。。。言ってみたい気もするけどそんな機会は想像できないけどそんな機会を作りたいというか!)
Waldeinsamkeit [う゛ぁいどあいんざむかいとぅ]
ドイツ語で、森にひとりでいるときに感じる、自然と融け合うきよらかな気持ち。Wald は森、einsamkeit は独りでいること。
Awumbuk [あうんぶく]
パプアニューギニアのバイニン部族の言葉で、家に泊まった客が帰ったあとの脱力感、だるさ、頭がぼんやりした感じ、虚無感。
(わたしも泊まりのお客さんが帰った直後は、さみしさと安堵が入り混じりボーゼンとします。いなくなってもしばらく家に人の気配が残っていたりするのですよね。)
Gigil [ぎぎる]
タガログ語で、(子犬など)かわゆ過ぎるものを見たりふれたりしたときの圧倒的なよろこび感。
(ちょっと前に子豚を抱っこする機会がありましたので。あったかかった)
Lagom [らーごむ]
スエーデン語で、多すぎず少なすぎず、ちょうどよいこと。ちょうどよいところを指して。自分だけ取りすぎない姿勢。
(らーごむはよく知られた言葉なので、入れることもないかなと思いました。もとの言語(スエーデン語)でどのような風合いの意味を持つのかはまったくわかりません。が、この感覚に安心しています。)
ではまた明日。
本日のスペシャル
1日1新:準強力小麦粉「シャントゥール」
1日1冊:Nicola Griffith「Spear」、Demir and Carey Bentley「Winning the Week: How To Plan A Successful Week, Every Week」、Helen LaKelly Hunt「Receiving Love」各少々。