昔は寝る前にまちがった本を読んでしまい、ひどい目に遭っていました。おもしろい本であればあるほど寝不足だ!!

つい手に取った本にうっかり興奮して止められないと・・翌日しんどい。

そんなわけでここ10年くらいは寝室に数冊本を置き、寝る前はそこにある本だけを眺めることにしています。(もちろん今でもたまーに夜更かししていますが)

これだと「つい」「うっかり」まちがった本を手に取ることなく、寝る前に読んで安全な(読みたい)本だけを読めるので助かっています。

 

寝る前ライブラリーを寝室に。

最近すこしアップグレード?して「寝る前ライブラリー」という名前をつけてみました。といっても15冊くらい、写真のようにチェストの上に並べただけ。

布団に入る前にチェストの前をぶらぶらし(書店や図書館って、こうやってぶらぶらしてなんとなく本を手に取って開いてみたりするのが楽しみではないですか?)

手に取った本を、ベッドやヨガマットに転がってちょっと読みます。

立ち読みだけで満足し、「寝よっと。」となることも多いです。(たまたまわたしが朝型で、夜はへろへろだからかもしれません。皆さまはどうですか?)

この記事では、わたしの寝る前ライブラリーをご紹介します。

 

本の選定条件

  • ハラハラドキドキしない:陰謀、スリル、暴力、オカルト、宇宙戦争、どろ沼、ミステリー、心理作戦、サスペンス
  • 感情を揺さぶらない:寝る前はそんなに感動しなくていいと思う。

 

  • 続きが気にならない:読んだことのあるお気に入りの小説を追加していきたいです。
  • 細切れに読める:写真やイラストがメインの本、日記本、エピソードを集めた本、ちょい技本など。

 

  • 装丁デザインが静か:静かじゃない場合は「皮」と帯をはずしたり、好きな紙でカバーしています。(この記事では、タイトルと著者が見られるようにカバーを外して撮影しました)
  • 中のイラストやフォントが静か:ほっ。
  • さわった感じがいやじゃない:これけっこう大切ですよね。

 

本日のライブラリー

Mason Curry「Daily Rituals Women at Work」(メイソン・カリー「天才たちの日課 女性編 自由な彼女たちの必ずしも自由でない日常」)

人のモーニング・ルーティーンを見たくなるのはなぜでしょうか?

わたしたち人間って、基本的にやってることは同じなのに、みんなそれぞれ(ちょっとずつでも)違ったやり方でやってます。まったく同じやり方でやってる人はふたりとしていない。(たぶん)

そこがおもしろいのかな。

とにかく。クリエイティブな仕事をしている女の人達が、毎日どうやってるのかを調べて集めた本です。たのしい。

 

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ジョセフィン・ベイカー

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ルイザ・メイ・オルコット

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林綾野「モネ 庭とレシピ」

モネの絵、モネの庭、モネの家、間取り、モネのキッチンで作られていた料理(再現写真あり)なんかがてんこ盛りの小さな本。

何年か前、横浜美術館のカフェでお茶を飲んでいたときのこと。ミュージアムショップを見ていた父が「これ、これを買ったほうがいいよ」と手招きするので、はい、と見にいったら、この本がありました。

 

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父センスある!

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ということで買ってもらいました。ありがとうございます。

 

林綾野「フェルメールの食卓」

すてきな古書店を見ていたら、モネの本と同じ著者の同じシリーズのを見つけました。これも、

フェルメールの作品、インテリア、装飾品、町の写真、水彩画の美しいマップ、料理の再現写真などがみっしりつまった小さな本。

 

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著者の方のセンスいいな~。

「ヘリングの燻製プレート」お料理を再現した写真もすてきです。

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中山真敬「たった1秒のパソコン仕事術」、森新「脱マウス最速仕事術」

パカっと開いたページを「ふーーん」と眺め、別の場所をパカっと開いてまた「ふーーん」と眺めて、おしまい。

これがあとになってけっこう覚えていたりするのよね。

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この2冊はどちらも中のデザインが静かで気に入っています。昔のこういう本よりも色の数が減っているような気がします。うれしい。

 

山本琢磨「ザ・マイクロコピー」

帯に売り上げが1.5倍!とかアマゾンフェイスブックグーグルなどと書いてありますが、中身はいたって静か。ちょっと考えてみればもっともなんだけど、なかなかできてないことってあるよね、という本です。

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Langston Hughes「I Wonder as I Wander」(ラングストン・ヒューズ、木島始「ラングストン・ヒューズ自伝 1~3」)

若い詩人が世界旅行をしながら、日々の出来事や、出会った町と人々の印象を書いている日記。数ページ読むだけで自分も文章がうまくなれそうな気分になる本です。(なれません)

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秋葉ちひろ「Webデザイン・コミュニケーションの教科書」、水野健二「身体が硬い人のためのヨガ大全」

赤い本はもともと、お風呂で読む用の本だったのでよれっております。(今はなるべくお風呂で本を読まないことにしています。ゆだってつかれてしまうから)

ヨガの本は、いいなと思ったポーズの絵をひとつふたつ見ながら、横に書いてある注意点を読んで「へぇ~」と思って本を閉じる感じ。

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June and Anne Walsh「Bed and Blessings Italy: A Guide to Convents and Monasteries Available for Overnight Lodging」

イタリアの修道院の宿泊所ガイドブック。どの町のどこにどんな修道院があって、そこではこんなふうに泊まって過ごすことができます、という本です。くわしくは「イタリアの修道院に泊まるのが好きだ」という記事をどうぞ。

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和田信明「途上国の人々との話し方:国際協力メタファシリテーションの手法」

本のタイトルを見たときは「???」。何についての本か、ぜんぜんわからなかった。人間同士のコミュニケーションに興味があって、ファシリテーションをする立場の人に役立つ良書。それと、とにかくおもしろいです。

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山川菊栄「覚書 幕末の水戸藩」、山川菊栄「明治維新のころ」

山川菊栄は大正~昭和の活動婦人運動家で作家。地味で地道で運がよかったので、戦前の全体主義の時代に投獄されることも虐殺されることなく長生きし、国粋主義に迎合しなくてすんだので戦後すぐに活躍できたそうです。

戦争で活動できないとき、母や伯父など明治維新のちょっと前に生まれた人達の話を聞き書きし、本にまとめたもの。この他にもいろいろあります。その時代の日々の生活や人々の思いや考え方なんかがみっしり。

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スゴ母列伝 良い母は天国に行ける、ワルい母はどこへでも行ける」というウェブ連載に、さらっと読める山川菊栄の話が載っています。

 

Debbie Tung「Quiet Girl in a Noisy World」

内向的でもエンパスでもHSPでもいいんだけど、ひと混みがダメで優しい著者が、自分の日常生活のことを描いているマンガ。わたしは静かな絵が好きです。

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わたし自身はかなり社交的なタイプの(内向的でもエンパスでもHSPでもいいんだけど)ひと混みがダメで優しい人なので、このマンガの著者の経験とはちょっと違うかなと思います。でも共感してニコニコするところも。

ブログ読者の方にお便りをいただいてこのマンガを思い出すことが、ときどきありますよ。

ではおやすみなさい。

 

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本日のスペシャル

ちなみにわたしは寝る直前にパソコンやスマートフォンの画面を見ても、横になるとすぐ眠れるタイプです。眠れるというよりも、気を失うって感じですが・・。(ギリギリで生きていすぎなのか?)

1日1新:初めての場所
1日1冊:Gerald Durrel「The Corfu Trilogy」、Min Jin Lee「Pachinko」各少々

 

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