おとなになってから始めたピアノの発表会で、どうやったらそんなに緊張しないで演奏できるのか。
シンプルでお金もかからず、自分も楽しめる方法をご紹介します。(自慢ですが、あがり症のわたしはこれで大丈夫でした。*注1)
まずは答えを先に
自分の番が来るまでのあいだ、他の人たちの演奏をきちんと聴いて、楽しんで、応援する。これだけです。
自分から離れる&そもそもを確認
- 人という字を手のひらに書いて飲み込む?
- 呼吸法?
- 上手に弾けている自分の姿をイメージング?
- 待ってる間に自分が演奏しているビデオを見る?
これらの方法にはひとつ共通点があります。すべて自分=おのれにフォーカスしている、ということです。人にじろじろ見られたら緊張するように、自分の(演奏の)ことばかりをじろじろ考えていると余計に緊張します。
そもそもピアノの発表会って演奏会なのです。同じ教室に通う人達が一堂に集まって演奏し、家族や友人、知らない人たちに聴いてもらう、楽しんでもらうのが目的。あなたや演奏者の間違えを指摘するために居るわけではありません。
具体的にはどうすれば?
自分の出番を待っている間、
(0)身体と視線をステージの方角に向ける
(1)ひとの演奏に耳を傾ける
(2)音を楽しむ(と書いて音楽♪)
(3)応援する
この3ステップです。
ライブ演奏ですよ!目の前で誰かがあなたのためにピアノを弾いてくれるのです。なんと贅沢なことではありませんか。しかも初心者なのに!皆の前で間違えるかもしれないというリスクを負って!(←これって、あなたも同じですよね?)
演奏している方がつっかえてしまったら、いっしょにハラハラドキドキするのもよし。心のなかでやさしく声をかけるのもよし。10秒凍りついてしまったら、のんびり待ってあげましょう。応援ですから。
- ひーーーっ!
- みんなのんびり待ってるし、どんまいん
- ♪~~♬♫~~♭♫♪♯(←はなうた注意)
- おお~いいねいいね
- 拍手特盛りで
てなことを自分の番が来るまでやっていると、あらかた不安は忘れているはず。(自分がどの曲を演奏するのか、くらいは覚えていると思うので大丈夫。譜面もありますし。笑)
人を応援できると、自分の演奏も誰かが応援してくれているから大丈夫、という心強い気持ちになれますよ。あなたの音楽を聴きたいサポーターは、どこにでもいるのです。
*注1
小学生のときにピアノを習い、やめて30年経ってから楽器メーカーのピアノ教室に通いました。そこでの初めての発表会で演奏したあと:
先生「あゆう子さんて…もしかして本番に強いほうなの?
…これまででいちばんうまかった(がくぜん)」
がーーん。ふだんのレッスンのときそんなにひどかったんでしょうか。恐るべし応援の力。
本日のスペシャル
1日1冊:Scrivenerの本つづき、塚田穂高 編著「徹底検証 日本の右傾化」、Austin Kleon「Show Your Work!」
1日1新:VIT横浜、DSニュー鎌万
応援といえば、わたしはこだわりがひとつあって、わたしの応援なんて必要ないすごい人や、応援という言葉を使ったら失礼だと思われそうな「えらい」人も応援する、ということです。案外よろこばれて、わたしも楽しい。 おとなになると、手放しで応援してもらえることって、そんなにないのかもしれません。すごいことがデフォルトだと思われてしまうから。