[Image source: スクリーンショットはわたしが大好きな人生相談ポッドキャスト「Dear Sugars」のウェブサイトのトップページの一部です。http://www.wbur.org/dearsugar]
本の著者でも学者でもそうなのですが(特に人文学系の研究者の人びと!)、わたしはいつも彼らに対して「ありがたいな」と思うことがあって、それは
- わたしを含む多くの人がうっすらと考えていることを
- 深く追求し、裏付けをまとめ
- 筋道の立ったやり方で、ぴしっと言葉にしてくれて
- そのテーマについて語り合うための言葉を与えてくれるところ
トレーニングを受けていない人がやろうとしたらムリな仕事。だから機会があると感謝を伝えています。世界には研究者が必要なのです。
夏に会った、Yさんという若い研究者の方が、
「英語のリスニング苦手なんですよ!しゃべるほうがいい」
「自分の周り(の大学院生の仲間)も英語でしゃべるのは問題ないんですよ!」
と少し興奮して話していました。それを聞きながらわたしは
ふーむ。
なんでかしら?と考えて
Yさん達が、強い興味を持って・ぎゅーっと惹かれて聴くものがないからではないかしら?と思ったのです。
英語の文献は日常的に読んでいるでしょうし(←大量に)、書いてるでしょうし(←仕事)、話すのも意思伝達に使うでしょうけれど、
日本の大学院だから講義はきっと日本語。せっかく持っている英語の知識を活用して、人の話をじっくり聴く機会がないからリスニングが苦手なのかも。
そして、ぎゅーっと惹かれるように聴きたいもの(教材)がないからなのかも。
リスニングの練習のためだけに、興味のないテーマや、仕事や研究に関係ないこと、好きでもない人の話を聴く気になれませんよね。(わたしにはできない)
おすすめはポッドキャストです!
スマートフォンやコンピュータ、タブレットなどで今すぐ聴き始めることができます。iTunesには25万個以上のポッドキャスト番組があるらしいですが、現在はもっと増えているはず。もちろん英語の番組がいちばん多い。ニッチなものがどっさり。あなたが
- 個人的に興味のあるジャンル
- 仕事や研究に関係のあるテーマ
- 話を聞きたい人びと
が必ず見つかりますよ。(むしろたくさん過ぎて大変かもしれません)
【読む】【書く】【話す】は準備ができます。人の話をきちんと【聞く】は準備ができません。聞くためにこそ、日々の「練習」が必要なのではないかな、と思います。
本日のスペシャル
1日1新:コクチーズ
1日1冊:千種伸彰「セルフキャスト!ビジネスを加速させる動画配信」、Jack Halberstam「Female Masculinity」 ちょっとずつ
[Image source: スクリーンショットはわたしが大好きな人生相談ポッドキャスト「Dear Sugars」のウェブサイトのトップページの一部です。http://www.wbur.org/dearsugar]