ボーイッシュな女性が好きなボーイッシュなレズビアンの方のご依頼で、英語学習用の情報をまとめていました。

「ボーイッシュな女性」のボーイッシュは、少年ぽいというよりも(自分を表現する方法が)男性的だ、という意味なのではないかな、と思ったわたしです。

日本語にはそういう成人を表現する言葉が他にあんまりないような気がします。(ボーイッシュって響きがマイルドだし、なんといっても少年ですから成人男性を脅かさないし)

それと「男性的な女性」という形容詞と名詞の組み合わせが、破壊的に社会転覆的すぎるからではないかしら。

そういう人を英語でブッチ(butch*)といいます。すてきです。かっこいい。

この記事では、サンフランシスコの写真家メグ・アレンが男性的な女性(がほとんどだけど他のアイデンティティの人も)を撮った写真集「BUTCH」を

  • 中身の写真
  • 写真家のインタビュー記事+日本語ひとこと解説
  • 写真集の購入方法
  • もっと読みたい方のためのリンク集

の順にご紹介します。

すごく魅力的なポートレートがどっさり。このブログをみて「ん、いいかも」とお思いになった方も、たぶんお気に召すと思います。

ブッチonブッチ**な友人の誕生日に贈りたいなと思い、あれこれ説明する前に写真のリンクを送りました。ら、すぐに
「欲しい」とひとこと返ってきたので!贈ることにしました。

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*butchは形容詞としても名詞としても。もちろんbutch以外の言い方もたくさん。
**ブッチonブッチ(butch on butch)の意味は、ブッチな人がブッチな人に惹かれること。butch on butch coupleはブッチ同士のカップル。butch on butch romanceはブッチ同士の恋愛。

 

写真集の中身をみる

写真家メグ・アレン(Meg Allen)のウェブサイトで写真をみることができます。(←写真集は写真が商品ですから、スクリーンショットたりともブログに無許可転載したくない)

BUTCH1(写真ギャラリーその1) 

BUTCH2(写真ギャラリーその2) 

  • 写真がたくさんあるので、表示するのに数十秒くらいかかる場合がある。(いったん表示するとキャッシュされるので次からはすぐに見られます)
  • PCでは写真の上をクリック、モバイルでは下にスクロールで次の画像に遷移。
  • 最初の数ショットは白人のひとが続く。その後POC(ぴーおーしー=People of color)のひともたくさん出てくる。
  • ギャラリーに載っているのは、写真集のほんの一部。
  • ギャラリーその2の最後に、写真家のセルフポートレート。

 

写真家のインタビュー記事+日本語ひとこと解説

Autostruddle*のインタビュー記事「“BUTCH”: Photographer Meg Allen On Her Kickass Documentation of an Evolving Community」

(カッコ内のコメントはわたしの感想)

内容

サンフランシスコとベイエリアで123人のブッチを撮影した作品を集めたもの。被写体の年齢、人種、職業、身体の形、性自認は、さまざま。

(写真ギャラリーを見た友人いわく、「ファッションがいい。かっこいいな」「いろんな人種でいろんな見かけのひとがいるのがええな」

同感です。あと、作品に共通しているのは、被写体が、自分のスタイルは何か、自分はいま誰かを知っていて、リラックスしているように見えるところ)

 

いきさつ

ひとつのテーマでポートレートシリーズの習作を撮ってみたかった。

最初の頃にクイアバーで展示会をしたら反応があった。コミュニティにとって必要なのでは、と思った。

 

見えることの意味

ポスターサイズの写真のブッチな自分をみたとき、初めてダイクバーに行ったときのことを思い出した。ここには自分と同じような人達がいる。自分がいてもいい、と感じた。

社会規範や社会構造を完全に取り払った世界を見せられるのがアートだ。見るひとにはそれを体験して欲しい。

(ほんとに体験できます)

 

ブッチは絶滅に瀕しているのか

ブッチは元気に生き残ってる。形が変わっただけだ。ブッチ・アイデンティティは決まった形に服従しない。

“The butch identity overlaps these groups…. butch identity doesn’t conform.”

 

ブッチは消えない。

写真集を作ってみてわかったのは、ブッチはたくさんいるのだということ。多様だ。

 

身体について

写真をみてくれれば答えは見えるはず。昔と同じではないかもしれないが、とにかくそこにいるのがブッチだ。

 

タイトルを「BUTCH」にした理由

はげしい憎悪と差別と排除の対象だった先人たちに敬意を示したかった。

 

写真家はどんなふうに見てほしいか

クイアな人びとには、こんなふうに↓みてほしい。

“For queer viewers I hope they get excited and feel the company of their community. I hope they feel celebrated and seen and inspired to be their best selves and live their lives true to themselves. And I hope that it makes them feel brave and beautiful.

ストレートな人びとには、じっくりみてほしい。じろじろ見るチャンスだからね。

“For straight viewers I hope they just take it all in. This is their chance to stare. I hope it makes them think about gender and their biases as cis and hetero women and men and how the old traditions of gender actually limit them. And I hope they see the beauty that I see in all of these butches, but I won’t hold my breath for that. I think butch is beautiful and that’s enough for me.”

(そのへんを歩いている人をじろじろ見てはいけませんが、写真集はチャンスです)

 

購入方法

写真家のウェブサイトのSHOPページから購入できます。

ソフトカバーが45ドル、限定ハードカバーが75ドル。198ページ、23cmx30cm。

日本への配送料は45ドル。(サンフランシスコ?から家まで持ってきてくれると思ったら、むしろありがたいかも)

例によってわたしが勝手に営業?しているだけです。写真家はぜんぜん知らない方、コミッションももらっていません。笑

追記:注文してから3週間後、ビニールパック+ぷちぷち封筒で届きました。

 

もっと読みたい方のリンク集

‘BUTCH,’ Meg Allen Photo Project, Explores Female Identity And Presentation ハフポストのインタビュー

Photos of Hot Butch San Franciscans 写真が多いです。(写真家のサイトに載っていない写真も入ってます)

Photographing The Butch Women Of San Francisco 写真が多いです。(写真家のサイトに載っていない写真も入ってます)

アイデンティティを表す言葉の定義づけには、人それぞれの受け取り方や想い、こだわりもありますよね。

これは正しくない、ズレている、自分は違う。そう思うことがあっても当然。変化もするし。

続く。

 

PS ブッチトークの会をします

せっかくなのできゅうきょ(気分で)ブッチについて語り合う会を企画しました。ご興味ある方は詳細をどうぞ

終了しました。2019年5月4日(土・祝)のブッチトークは申込み受付中です

 

本日のスペシャル

他のインタビューによると、被写体のほとんどが写真家メグ・アレンさんの友人、残りは友人の友人、なのだそうです。友達が少ない(けどみんなすばらしい人たちですよ)わたしの感想はひたすら、そんなに友達がいるってすごい!信頼されててすごい!

それと、写真の構図がとにかく几帳面でうつくしい。ぐうぜんの凸凹がなく、細かいところがピシッとはまっている。ほっ。静かな作品がわたしは好きです。

(↓画像はパワーポイントの背景を黒くして白い文字を乗せただけの自作です)

butch

1日1新:電話からTwitterアプリとInstagramアプリとその他アプリを半分くらい削除
1日1冊:石井敦「クジラコンプレックス」、Gary Chapman「5 Love Languages」各少々。

執事(=わたし)  つんつん餃子でございます。
マダム(=わたし) そう、ありがと。
執事        ・・・・。
マダム       ヾ(*´∀`*)ノ

pointy gyoza

 

2019-02-12 10.23.17