英文メールの結びの言葉「サインオフ」とは
英文の手紙(メール)の最後の部分、署名の直前に書く、結びの言葉です。
Sincerely, ←これです。
仕事やプライベートで日常的に英文メールを書く必要があってもなくても、インターネットで何かをしようとすると、どこかで英文メールのやりとりをする機会が出てきます。海外のオンラインショップに問い合わせをする、宿やレストランの予約をする、フォーラムで話し合う、などです。
気に入ったサインオフの言葉をいくつか考えて用意しておき、目的と気分に合わせて使うとコミュニケーションが楽しくなります。
なぜ使うのか
メールでいちばん大事なのは内容ですが、サインオフの役割はこういうものだとわたしは考えています。
・手紙/メール/メッセージが、ここで終わることを伝える
・相手への感謝を表す
・相手との適切な距離感を醸し出す ←重要
どれを使うか
ビジネスマナーの本やウェブサイトを見ても、普遍的にこれが正しい、というものはないようです。時代や文化によって言葉の響きは変わりますし、書き手の個人的な好みも様々です。(興味深いのは、調査によると、業界によって違うサインオフを使っているということはないそうです。)
意見も分かれています。「ビジネスにはBestがいちばん良い!」「いや、Bestはワーストだ!」「Sincerelyは古くさい」「いや、Sincerelyは正しい」「もうサインオフは廃止しようではないか!」・・・ケンケンガクガクです。(というふうにサインオフは、よく知らない人とも話が盛り上がる素晴らしい話題です。)
書くほうもそうですが、受け取るほうの解釈も千差万別です。わたしはずっと「Cheers!は少々押しつけがましいのでは」と思い、使ったことがありませんでした。ところがこの記事のために話を聞いた友人は意外にも「(メールをもらって)個人的に好きなのはCheers!」と言うではありませんか。
究極的には、ビジネスには適切な範囲で自分の好きなサインオフを使えばよいのですね。
おすすめビジネス用サインオフ
ここにリストしたものはユニセックスです。
Hope this helps 情報を提供したとき。
Thank you! お礼を言う理由があるとき。
Thanks お礼を言う理由があるとき。
Many thanks お礼を言う理由があるとき。(とくに男性的なひとにおすすめ)
Kind regards いつでも。
Best regards いつでも。(とくに男性的なひとにおすすめ)
Regards いつでも。
All the best いつでも。
受け取る人が最後に目にするひとこと、お気に入りのサインオフが見つかりますように。
Cheers!
本日のスペシャル
1日1新: 生のプルーンのジャム、サインオフCheers!
わたしは去年はWith appreciationばかり使っていましたが、今よく考えてみると少しだけお坊さんぽい(スピリチュアルな)響きがします。今年はAll the bestが個人的に流行っています。