セルフトークは、頭の中や心の中であれこれ語ること。「ポジティブなセルフトーク」「ネガティブなセルフトーク」などと使われることも多い、口に出さない独り言です。
英語では internal monologue(インターナル・モノローグ)と言います。わたしはしばらく前に、セルフトークが無いタイプの人がいる!という事実を知りました。
興味深い。なにがって、
頭の中で話す人(セルフトークある人)は、頭の中で話すことができない人々がいると知って驚愕し(はーびっくりした)、
頭の中で話さない人(セルフトークない人)は、頭の中で話すなんてことをしている人々がいることを知って衝撃を受け、
「ええっ!心の中で自分に語りかけるって、いったいどういうこと?そんな人いるの!?」とびっくりしていることです。
これ、わたしが人間っていいな~と思うポイントのひとつ。こうやってびっくりして相手を知り自分を知っていくのよね。こういうの、好き。
この記事では、YouTubeのインタビュー・ビデオをひとつ+内容の超訳をご紹介します。
画面向かって左のアジア人のひとが、頭の中で話さない人。つまりセルフトークは存在しないタイプのひと。
向かって右の白人のひとが、頭の中で話す人。セルフトークが存在しすぎてたまにOFFにしたいタイプのひと。(わたしもそうです)
セルフトークがない人に、YouTube視聴者から寄せられた質問を訊いていく、という内容。超訳していきますね。(そんなに長いビデオではないので、あとで全部やって更新する予定)
セルフトークある人「頭の中で自分に語りかけようとしたらどうなる?」
セルフトークない人「いや。セルフトークというものがある(おお)ってことを発見してから試してみたけど、何も起こらない。心の中で話そうとしても、声に出てしまう。何か言いたいことがあったら頭の中で話すのではなく、実際に声に出して発話しないとムリ。」
「本とか読むとき、どうやって読むの?頭の中でぶつぶつ言わないで文章を読むって想像できないんだけど。」
「文の構造を見ていく。自分の頭の中には文の構造のパターンが入っているから、文の形を見て理解する。それと、キーワードをピックアップして概念図に足していく。こうして本のテーマがわかる。」
「文章を読むときは唇が動いてる。声は聞こえないかもしれないけど、実際には音読してる状態。」
「本を読んでるとき頭の中にイメージを描いてる?」
「ううん、イメージは描いてない。単語だけ。」
「じゃ、小説よむときは?自分が物語にいたらとか想像する?」
「No。読書が楽しいと思ったことない。あらすじは理解できるけど他は・・。」
「本を読むのは速い?」
「ものすごく速いよ。」
「うん。あなたは実際、学校の試験では超人的に速いよね。ありえない速さ」
「頭の中で言葉を話せなかったら、自分の考えてることをどうやってわかるの?」
「わかる。見えるから。」
「(絶句。)」
「いちにちのうち一度もセルフトークなしで暮らせるってすごい」
「情報自体は頭の中にある。ファイリングされてて、必要なときは出せる感じ。カテゴリーごとに分類されてて。」
「なんか考えてるとき頭の中でこーだあーだってならない?」
「ううん。もしも考えが浮かんだら、声に出して言う。」
「(絶句。)」
「空想とかする?白昼夢っていうか?」
「ううん。いちどもしたことないなー。」
「夜ねてるとき夢は?」
「夢はみる。」
「夢で会話したりする?」
「しない。」
「ひとりでいるのは楽しめる?」
「うん、楽しめる。」
「何にもしていないとき、たとえば目の前に五感を刺激するようなものがないときは、頭のなかどうなってるの?」
「常に何かしてないとダメ。掃除するとか料理するとかNetflixみるとかとにかく何かしてる。何もしないでひとりで座ってるっていうのはできない。」
「『なんで自分はこうなんだろう』とか思う?それともそんなこたどーでもいい?」
「うん、どーでもいいね。自分にとってはこれがノーマルで普通だから。」
「(このすばらしき無関心さに動揺するんだよオレは・・)」
「夜ねるとき、さっさと眠れる?」
「ううん。なかなか眠れない。常に刺激がないとダメだから。」
「自分もなかなか眠れないタイプ。ずっと頭の中であーだこーだって考えてる自分の声が聞こえるから。ときどきオフにしたいよ。」
つづく。
本日のスペシャル
1日1新:馬酔木(あせび) 見上げると葉っぱの形がなごむのですよ。家で森きぶん。
1日1冊:Lindo Bacon「Radical Belonging」、スティーブ・ヘイズ「ACTをまなぶ」、プレゼンテーション作りの本とクッキー作りの本いろいろ。各少々。