世の中には、買ってきても家で作っても、感動レベルがそんなに変わらない食べものがあります。
反対に、買ってきたものと家で作ったものは、そもそも別の食べものだった!くらいに違う食べものも。
ジャムの場合は後者だと、わたしは思うのです。
この記事では、夏の終わりから初秋にかけて手に入る、紫のフルーツのジャムの簡単*レシピをご紹介します。
スーパーにいらしたらぜひ、山盛りになってない地味な果物のコーナーで、生のプルーンやいちじくを1パック買ってみてください。
(*瓶を煮沸消毒したりする要体力レシピではありません。)
流れ
フルーツを買う
↓
洗って切って砂糖と小鍋に入れる
↓
煮る
フルーツの選び方
前に料理をお教えした方が、こんなふうにおっしゃっていました。
フルーツはふだんほとんど食べないので、スーパーで自力でフルーツを選んで買うとき、どうしたらわからない。緊張する。
「ハズれないだろうか!?」とか「間違えたらどうすれば!?」
フルーツごとき間違えたって大丈夫ですよ、とお答えしました。が、たしかにハズれるとがっかりするので、わたしはこういうところ↓を見ています。
いちじくの選び方
- 枝から切り取った部分は、新鮮そうだ(干からびていない)
- 皮はふっくらしている(ヨレヨレしてない)
- 底の部分は、少し割れている(ぐわっと完全に割れていない)
生のプルーンの選び方
- ブルーム(薄い白い粉のようなもの)にうっすら包まれている
- 硬いものを買ってきて、すぐジャムにしてもOK(プルーンって、硬いまま食べるとボヤけて美味しくないのですが、加熱すると、ぐぐっと美味しくなります。酸味と甘みと香りが出てくる)
- 買ってきたら家に置いて、軸が少し茶色くなり、実が柔らかくなってからジャムにしてもOK
プルーンに砂糖をまぶし、水分が出たら煮ます。わたしはカソナードというフランスの赤砂糖を使っています。風味が好き。
材料
- いちじく、または、種と軸を取った生のプルーン
- 砂糖
フルーツと砂糖の割合は、お好みで加減してください。わたしの場合は、これくらいです。
- いちじく10に対して砂糖1(いちじくの重量の10%)
- 生のプルーン10に対して砂糖1.5(プルーンの重量の15%)
果物が甘ければ砂糖を減らし、果物が甘くなければ砂糖を増やすようにしてください。(お店で売っているジャムには、果物と同じかそれ以上の砂糖が入っています)
道具
小鍋、小さい瓶、スパチュラ
作り方
いちじくもプルーンも、作り方は基本的に同じですが、見やすいように別にしました。
いちじくのジャムの作り方
- いちじくを洗って枝についていた硬い部分を少し切り取る。(皮はむかずにそのままで大丈夫です)
- 適当に切って小鍋に入れる。砂糖を加え、ざっと混ぜてしばらく放置。いちじくから水分が出て、砂糖があらかた溶けた感じになるまで。10分~。
- フタをして強めの中火にかける。ふつふつしたらフタを取って弱めの中火で煮る。こげないようにスパチュラでかき混ぜながら。冷めると固くなるので、とろっとゆるめのところで火を止めます。
- 粗熱が取れたら、小さい瓶に移す。
砂糖をまぶしたいちじく。水分が出て砂糖のつぶが溶けています。
プルーンのジャムの作り方
- プルーンを洗ってヘタを取り除く。プルーンにぐるっと包丁を入れて2つに割り、タネを取り除く。(皮はむかずにそのままで大丈夫です)
- 適当に切って小鍋に入れる。砂糖を加え、ざっと混ぜてしばらく放置。プルーンから水分が出て、砂糖があらかた溶けた感じになるまで。10分~。
- フタをして強めの中火にかける。ふつふつしたらフタを取って弱めの中火で煮る。こげないようにスパチュラでかき混ぜながら。冷めると固くなるので、とろっとゆるめのところで火を止めます。
- 粗熱が取れたら、小さい瓶に移す。
保存方法と食べ方
わたしは小分けに瓶に入れて、冷凍保存しています。(よってビンを煮沸消毒したりする必要なし)砂糖の量が非常に少ないので、食べきりサイズを冷凍保存するほうが安心なのです。
冷凍庫から室温に出しておくと、陽気にもよりますが15分くらいで食べられる状態に。夜寝る前にひとつ冷凍庫から冷蔵庫に移しておけば、翌朝には解凍できています。おいしさもそのまま。
トーストやヨーグルトにどっさり乗せてどうぞ。
写真のビンには80gくらい入ります。あっという間になくなる。左:プルーン、中:巨峰、右:いちじく
本日のスペシャル
1日1新:The Good Fight (シーズン2 開始)
1日1冊:荻上チキ「いじめを生む教室 子どもを守るために知っておきたいデータと知識」、マーケティングの本いろいろ調べ物
本日のジャムは、オレンジ色:あんず、赤:プルーン、薄緑:ルバーブ。撮影のために冷凍庫から出したところです。今日はルバーブかな…。