まずは、ラカントS*を使って家で焼いたお菓子の写真をさっさと。
次に、味や食感・ふくらみ方や形・表面のテクスチャーについて、同量の砂糖を使って焼いた場合と比較して、まとめ。
最後に、使えるかどうかの結論を書いていきます。
わたしは遺伝性の慢性膵炎もちですので、焼き菓子のレシピはすべて超低脂肪。それと、我が家は現在もちマフィンの時代に突入しておりまして、ぜんぶマフィン写真です。
(もちマフィンのレシピは、下の文中に下線のリンクがあります)
*ラカントSって何?とお思いの方へ。カロリーゼロの「自然派素材にこだわった」人工甘味料です。
さっさと写真
杏仁フルーツもちマフィン(マンゴーとブルーベリー入り)
もちマフィンですので、もち粉で作ります。
生地を流したところに冷凍のフルーツをぽちっと乗せて少し押し込んで。苺やキウイも合いますよ。
ココアもちマフィン(カラメル入り)
ほうじ茶カラメルもちマフィンと同じ要領で作ります。
プリンの底にある、あのカラメルが中に入っているのです。染みてておいしい。
もち粉の種類によって、ふくらみやもちもち具合が変わってきます。材料によって仕上がりいろいろ。楽しい。
カラメル入りココアもちマフィン(裏返し写真)
(ラカントSとぜんぜん関係ないけど:どこか遠くから来たらしいアジサイの切り花、買ってきてからもう2週間くらい経つのにこんな!)
まとめ
お砂糖を使ったほうが味も形もよろしいです。そんなのあったりまえです。(そんなことは皆さまご存じですよね?)
ここでは、
「砂糖(カソナード)を使用して作った場合と比べ、ラカントS使用の焼き菓子は、これこれこうであった。」
という、実験結果と所感を書いてきます。
クラスト(皮)
砂糖を使用すると:皮が厚く、チュウイー(噛みごたえ強い)、クラストの形はよりしっかり、かりかり感、さくさく感も強い。
ラカントSを使用すると:砂糖使用と比較すると、全体的に柔らかめの仕上がり。
クラム(中身)
ラカントSを使用すると:マフィンの断面はなめらか。濡れたようなのっぺり感。奥歯でかんでから舌の先で味わうとほんのりざら感あり。
(マフィンを食べるのによおくかみかみしてペースト状になったものを舌の先で転がして味わうとかって、フランス人?でもない限りそんなにしないと思うので、問題ないような気がします)
砂糖を使用すると:外カリサク中しっとり等が実現できる。焼けた粉の小さなつぶつぶを感じる表面。弾力あり。
味
ラカントSを使用すると:甘さは砂糖よりもすこし少なく感じる。よおくかみかみして舌の先で味わうとざら感。
特に強い後味は感じない*。ふつうに食べられるし甘さもある。
砂糖を使用すると:おいしー。(ま、そりゃそうですよね)
香り
砂糖を使用したほうが:良い香り。オーブンでマフィンが焼けるあいだにそのへんに漂う香りからして違う。(粉+砂糖に、卵やミルクだけでも十分によい香りですもんね!)
ラカントSを使うときは:香りは期待できない。とくにヘンな匂いはしない。香りのよい素材と組み合わせるのがいいかも。(抹茶、粉末緑茶、ほうじ茶パウダー、杏仁霜、ココア、バニラなどおすすめ)
形
砂糖を使用したほうが:膨らみがよく、こんもり具合もよりキープされる。
ラカントSを使用した場合は:膨らんだあとのしぼみ率が大きい。表面しわしわ度高い。(わたしは気になりません。これはこれでよいのでは)
お腹の感想(←身体の声)
ラカントSを使うと:わたしの場合、胸やけ少ない。コンディションがあまり良くないときはいいかも!
結論:ラカントSは焼き菓子に使える。ただし、
ラカントSのような人口甘味料でも、他の食材でも、なんでもそうなんですが!どれだけ使うのかによって結論は違ってきます。
たとえば、ラカントSが「苦すぎて食べられない」「あと味が強い」というレビューをみかけます。
砂糖と同じ量のラカントSを使い、いつものレシピでマフィンを焼く、というわたしの実験では、マフィンは苦くなりませんでした。
でもそれには理由があります。
わたしの「いつものレシピ」の砂糖の量が少ないからです。どれくらいかって、粉の15%~20%くらい。
通常のレシピは60%~80%くらい。お店のマフィンだともっと多いかもしれません。
よってわたしの場合はラカントSの使用量も非常に少なく、量が少ないから苦みを感じないのでは?
たとえばバターで考えてみてください。
わたしはお菓子作りで無塩を使うべきところでも有塩バターを使ってしまいます。その理由は、バターをちょびっとしか使えないから。2gとか8gとか・・。
バターって塩っぱいですよね?(切れてるバターなど、お店でふつうに売られているバターは有塩タイプです)
有塩バターを100gだの200gだの入れてケーキを焼いたらば、めっちゃ塩っぱい(塩分%的にはコンビニの鳥五目おこわ程度の)ケーキになってしまいます。
ラカントSの苦みもそういうことかなと思うのです。たくさん入れたらたくさん甘くなるけど、同時にたくさん苦くもなる。
少量のラカントSなら少し甘くなり、気づかない程度に苦くなる。そういうことじゃないでしょうか。
なんでもそうですが、どれくらいの量を使うのか、というのがキモかと思います。
(あゆう子さん、いつも同じこと言ってるよね!と笑われそうです。ホントいつも同じ・・)
ラカントSが「使える」のか「食べられないほどまずい」のかは、使う量によります。
マフィンひとつに3gで済むなら「使える」。大量のラカントSが必要ならば「まずい」。
あなたの「お砂糖と同量」の同量って、何グラムでしょうか?
こないだ家でお菓子を焼いたとき、お砂糖は何グラム入れましたか?
その数字をもとに、あなたに合う解決策を考えていったらいいのですよね。
本日のスペシャル
雨の休日はインターネット接続が混み合っているのでしょうか・・ふぅ。電波も水が苦手だそうです。
データの同期に時間がかかっていますので、しかたないからちょっと休んで焼きものでも。このマフィンには砂糖を使用しています。
製菓用の抹茶パウダーの代わりに粉末緑茶を使った、カラメル入り 緑茶もちマフィン。焼きたての冷めたては外サクサク中もちふわ。
近所のスーパーで400円くらいだった伊藤園「有機粉末茶 まるごと茶カテキン40g」を入れています。製菓用ではないけど鮮やかな色もきれいだし、香りも味も強く、わたしは抹茶パウダーよりも好きでした。
マフィン1個に小さい茶碗一杯くらいの緑茶と同じくらいカフェインが入っていますので、大丈夫な方だけどうぞ。
1日1新:粉末緑茶入りもちマフィン、Dropboxの設定いろいろ調整
なぜ?不可解なことが多すぎるDropbox。いつも「もうやめてやる~」とヒステリー状態ですよ~。
でも「データはお客様のもの。自由にして」と言ってくれるクラウドサービスが他になくてお世話になってます。今回も知らぬまに前の設定に戻っていました。よかった。
1日1冊:Pauline Boss「Loss, Trauma, and Resilience: Therapeutic Work With Ambiguous Loss」、よせだあつこ「電卓使いこなしBOOK」どちらも続き。