1年前に書いた「今後のラインナップ」記事で、ニュージーランドについて小学生の研究レポートみたいなのを書きたい!と言ってたわたし。ニュージーランドの地理は?歴史は?総督と首相の違いは?
しかしそういうことは本を読むか、そうでなければウィキペディアを見ていただきたい気がする。(自分が読むのだってそっちがいいです)
そんなわけで当初のアイディアは却下し、
ニュージーランド/アオテアローアについて、なんら知識ない・そこで育った知り合いもいない・いちども行ったことないわたしがこれまでに出会った、ニュージーランドとの小さなご縁について書いていきます。
書くことは思い出すことなのですね。
メンターおすすめ
わたしが信頼する大好きなメンター Nさんは、長くニュージーランドにご家族がいらした方。
仕事に疲れて「もうダメだ・・」と思ったとき、むこう1週間のスケジュールをすべてキャンセルし、ニュージーランドで休んできたことがある、という話を聞いて、
おお。そういうところなんだニュージーランドとは!とメモ。10年ちょっと前のことです。
そんな N さんに「コンビタ!身体が弱っているときはコンビタのプロポリスよ!」とすすめられ、
(はて。こんびた?)とさっそく検索し、「Healthpost ヘルスポスト」というニュージーランドの通販サイトでプロポリスを購入してみました。
ヘルスポストは気の合うお店なので以来ずっとお世話になっており、ブログでも何度かご紹介しています。
さらにメンターによると、「ミルフォード・サウンドには必ず行ったほうがよい。景色がすごくきれい」とのこと。さっそく将来いく場所リストに追加して、
“ミルフォード・サウンドとは、ニュージーランドの南島の国立公園にある美しいフィヨルドであり・・”
・・ここまで書いていま気づいたのですが、わたしはフィヨルド(入り江)が好きみたいです。
むかし行ったソグネフィヨルドとアーカディア国立公園は勝手に自分の場所にしました。(ずっと忘れていたけどまた行きたい)
今も入り江の小さな町に住んでいます。
ヘルスポスト
Healthpost はナチュラル日用雑貨の通販サイトで、スキンケアやボディケア製品、食品もあります。
気の合うポイントは:
- サイトの見かけがつかれない(わたしは楽天の売り場でしばらく過ごすとめまいがするタイプ)
- 商品の選択肢が多すぎない
- 購入と支払いが Amazon 並にスムーズ(わたしはペイパルにしてます)
- 低価格
日本のお店で購入するよりもガクっと低価格です。が、そんなのしかたありません。
日本のお店では箱の角っこがへこんだら売れないし、シールの貼り方が曲がってもたぶん売れなさそうだし、
親切な説明書は誰かが書いて印刷して手で貼り付けたんだし、お店に行けばスタッフの方々が優しく迎えてくれるし、
そういうのってお金がかかりそう。価格に反映しなかったら商売できないですきっと。(とわたしは勝手に考える)
シールの角度は気にならない方、お店に行く機会がない方、ひと混みと荷物がダメな方は、ヘルスポストが合うかもしれません。
わたしは年に2回くらい補充しています。
- Trilogy のスキンケア(3点買うと3つめが無料になる激しいキャンペーンがあるので、そのときにまとめ買い)
- Karen Murrell の口紅
- GRIN の竹製の歯ブラシ(使い心地よし。たまーに毛が抜ける個体があるけどまあしかたありません。お掃除用にしましょう)
- Do Gooder のシルクのデンタルフロス(ナイロン糸なし・プラケースなしですよ)
この記事を書くまで思いつきもしなかったけれど、ヘルスポストを見つけたのは N さんのおかげ!Nさんありがとうございます。
ウールの下着(いまも探し中)
そのむかし北米のある街の、ランジェリー専門店で働いていたことがあります。
店舗スタッフとしてひらひらランジェリーを売るほかに、山のリゾートに泊まり込んで新しいお店の内装を整えたり、通販立ち上げの準備をしたり、なかなか楽しかった。(なぜ”なかなか”なのかというと、変なこともたくさんあったからです)
そんなお店になぜか、ニュージーランドから輸入したウールの下着が。ババシャツとモモヒキを試着して魅せられたわたし。
やわらかくて温かく、淡いクリーム色の小さな編み目の模様がうつくしく、すてきに伸びてしめつけない
ちくちくしない匂いもしない、洗濯してもこわれないウールの下着が好きで好きで・・
ほんの少ししか入荷しない小さいサイズはお店に出したらすぐ、みんなに黙って買い占めていました。(すいません)
その街を去って数年、よれよれを処分してからは、どこにも見つかりません。タグについていた会社の名前を Google さんになんど訊いてもわかりません。
さきほど調べたら、その会社は少しずつ生産を縮小し、2009年に最後のラインを閉じたそう。時代を築いた縫製工場らしく、歴史の資料がたくさん。
冬物の出そろう時季にニュージーランドを訪れてウール下着を試着し、どっさり買うのが長年の夢です。
トップツインズ
失われたウール下着をもとめて検索していた頃、 Google さんがすすめてくれたのがニュージーランドの人気歌手「The Topp Twins トップ・ツインズ」の動画でした。
双子のブッチレズビアンでヨーデル歌手(←ユーレイホの)でコメディアンでカントリー歌手という、これ以上ファンタスティカルな組み合わせがあるでしょうか?
YouTube 創世記には(←こういうこと言う人たちをインターネット老人会と呼ぶのだそう。入会希望)トップ・ツインズの無断転載ビデオを大量に見かけましたが、今はそんなに残っていない感じ。動画はトップ・ツインズの YouTube チャンネルで見られます。
歌もすごくうまいのですが、レギュラー番組の寸劇コメディがわたしは大好き。コメディって誰を貶めなくとも十分ドタバタで十二分にアホなのが成り立つのよね。うますぎる。
芸風としては、リンダ・トップとジュールズ・トップが二人八役?くらい出ずっぱりでドリフの全員集合をやっている感じ。
ウール下着さんのおかげ。ありがとう!
公式サイトでDVDを購入できますよ。15NZドル=約1,096円。(日本のAmazonでは10倍以上の値段になっていたりするのでご注意ください)
- トップ・ツインズの素顔と活動の歴史を知りたい方は、ドキュメンタリー映画「Untouchable Girls」がおすすめ
- 寸劇コメディが好きな方には、テレビのレギュラー番組 The Topp Twins Volume 1(と2と3) がおすすめです。馬や羊も出てきてヒーリング効果あるし、大笑えるし、あゆう子いちおし。
DVDが見当たらないと思ったら、ご近所の方に差し上げてしまっていました。またいつか買えばいいか。
イガリタリアニズム(egalitarianism)
わたしがニュージーランドという国についてぼんやり持っている印象は、イガリタリアンな国なのだな(少なくともたてまえは)ということ。
ニュージーランドが好きで好きで日本から移民されたブログ読者の方にお会いしたとき、
ニュージーランドのどんなところがよかったのですか?とうかがったら、
初めて行ったときに、人がなんかすっごく・・よかったというか、いいひとたちだった、顔の表情とかもよくて・・
とおっしゃっていました。(Oさん、記憶にたよっているので間違っていたらごめんなさい)
イガリタイアンな社会とは、人がよい人でいられる場所で、よい人でいても周りからほっといてもらえる場所で、
思う存分、好きなだけ、自由にいい人でいられる社会のことをいうのではないかな、とわたしは思うのです。
セックスワークの非犯罪化
わたしがニュージーランドについていちばん好感を抱いている(えらいな!いいな!すごいな!と思う)ことは、
2003年に、世界で初めてセックスワークを非犯罪化した国であること。売春と買春の両方に対する刑事罰をすべてやめています。
セックスワークを規制するための法律をいろいろ定めてあれこれ取り締まるのが『合法化』。セックスワークは他の仕事と違うから(劣っているから汚れているから犯罪だから弱い者だけがする仕事だから倫理に反するからetc.)という前提。とてもヘンで有害です。
セックスワークを他の仕事と同じようにあつかうのが『非犯罪化』。似ているようでぜんぜん違う。
もっと知りたい方は調べてみてください。リンクも少しどうぞ。
- 『【Q&A】セックスワーカーの人権を擁護する方針に関して』←読みやすい!
- 『セックスワークの”非犯罪化”を。よりよいセックスワークのための法制度とは』
- 『性産業の禁止は、働く人にどんなリスクを生むか Save us from saviours!』
- 『The New Zealand Model: Sex work is decriminalised in Aotearoa』←NZPC | Aotearoa New Zealand Sex Workers’ Collectiveのサイトもっと読むべしわたし
- 『Decriminalising sex work in New Zealand: its history and impact』
ニュージーランド、もっと知りたい場所だ!書きすぎて倒れそうなのでこのへんにします。(ここまで読んでくださった皆さまも、おつかれさまでした・・)
この記事を、ニュージーランドでブログを読んでくださっている Oさんと MYさんに捧げます。
本日のスペシャル
書くことは思い出すことなのと同様、話すことも思い出すことなんですよね。昨日の朝『4つの傾向』の読書会で、わたし自身気づいてなかった事実がお話中に明るみ?に。不思議です。話してるうちに思い出したり思いついたり。人の話を聞くときも同じで、おもしろいです。
1日1新:初めてお会いした方
1日1冊:Alice Wong「Disability Visibility」つづき
↓週末に散歩したこじんまりした入り江↓