町の雑貨屋さんにとって、わたしはある意味まったく役に立たないお客です。(だからじゃましないように空いてるときだけお店に入る)
「かわいい❤」「欲しい❤」
「あれも❤」「これも❤」
「なやむぅ~~❤」のような気持ちが湧いて出てきません。文房具や民藝品にも興奮を覚えないし。
お好きな方が耳にしたら、この人どうかしてるんじゃないかと思うかもしれません。(最近は文房具好きな方にのけぞられてしまった。ふふふ)
しかし。ちょっとお店を見たり、ちょっとお店の方とお話するのは楽しいです。
由比ヶ浜から歩いてすぐの、小さな雑貨屋さんのドアを開けてお店の方に挨拶し、見てもいいかを訊いてから、さらりと一周してみました。
クリップか何かを入れた、白いボウルに目がとまり(これでアイスクリームが食べたかったみたいです)、お店の方に確認したら売り物でした。サンプルなので価格は600円(!)とのことで即購入。さっそくごはんにしてみます。
味ごはんON野菜ハッシュ
実はこのくらい小さいです。(アイスクリームはなにで作ろうかなと考え中)
20代のころ、元友人が遠くに引っ越しするときに、お餞別のプレゼントは何がよい?と訊いたら
「あゆう子さんちのお皿がいいな。」と言われ、「では好きなのをどうぞ。」と何枚か差し上げたことがあります。
いちばん好きなのからどんどん選ばれていったので、ああ・・と少々こころが痛みました。
でもまあ「モノだしね。その人が気に入ったものがいいから」と気持ちよく梱包し、元友人は大喜びで持って帰り、その後も大喜びで使ってくれていましたよ。
よかったよかった、めでたしめでたし。
なわけありません。
元友人は、わたしがオファーをしていないのに(他の友達に言わないようなおかしな)要求をしてくるようになり、そのつど断っても新規の要求が発生。そういうのは無理なので、すぅっと離れる。
この件にみられる、ぼーっとしていた(もなにも、突っ込みどころ満載すぎる!)20代のわたしの誤りを考察してみます。
まず、「モノだしね。」がまちがっている。モノは単なる物体ではない。モノにまつわる思いとか気持ちとか諸々の人間側の事情が、モノに宿るのだ。モノは記号、象徴なのだ。ぎょぎょ。
元友人は、お皿を見るたびに、あゆう子さんはこれくらい、これ以上のことをしてくれて当然、と思ったのではないか。
モノって目に見えるし手でさわれるし、いつもそこにある。強化反応で期待と要求がエスカレートしてもおかしくないです。(お皿、まいにち使ってたそうだし・・)
次に、そもそも「では好きなのをどうぞ。」がまちがっている。「ではこれをどうぞ。」が正解である(←正解はたくさんあるので一例)。
好きなものを選ぶ自由を与える、という姿勢は、その人の人間性を認めますよ、というメッセージですが、適度にしないとね。
そして、「ああ・・と少々こころが痛」んだら、立ち止まって考えたほうがベターなのでは?
こころはそもそも痛むものであるし、その痛みを感じることじたい高いスキルです。が、その高いスキルは別の用途に使ったほうがよい。
境界線ってだいじです。
以前の記事でご紹介した、気になっていたお店のうつわを妹がプレゼントしてくれました。(ありがとう妹よ)
写真うつりは地味ですが、手触りがなめらかで気持ちいいです。上の写真の薄いグレー地のがPetite Bowl、下の黒いのがBreakfast Bowl。
ご覧のとおりサンドイッチもいけるし、デザートやお刺身、なんにでも使っています。深さが5cmあるので。汁気やソースもOK。妹よありがとう!
妹に欲しいものリストを渡したことはありませんでした。去年はじめてメールで送ったら「助かったよ!!」とすごく感謝されたので、なんだ・・これからもそうしよう。
妹とは長いつきあいで、プレゼント選びに苦労していたことは知っていたけど思いつかなくてすまぬ~。ちなみにわたしが妹に送るのは、おいしいもの一択ですので楽ちんです。
本日のスペシャル
週末の1日1新:Dahlia(雑貨店)、リュミエール・ドゥ・ベー(天然酵母パン)、タリーズ(八幡宮前の店舗)、雑貨店もう1軒(移転先の新店舗。知らない路地を探検したら、おしゃれな超小規模開発ふうオフィスや店舗をあちこちで見かけました)
1日1冊:Zadie Smith「On Beauty」、Anne Choma「Gentleman Jack」つづき。