旅行中にパリの小さな美術館で、デンマークの画家ヴィルヘルム・ハマスホイ(1864-1916)の回顧展をみました。ひと混みがダメで自宅や近所の様子ばかり描いていた巨匠なのだそうです。人物は家族のみ、顔出ししない。
作品は、2020年に東京都美術館で開催される「ハマスホイとデンマーク絵画」でみられます(1/21~3/26)。その後は山口県立美術館へ巡回。(わたしは山口の展示に行ってみたいな)
パリにもどります。地下鉄の駅でハマスホイ回顧展のポスターを見かけ、気になったのでそのままふらふら「ジャックマール・アンドレ美術館」に行ってみました。19世紀の裕福なコレクターの邸宅にコレクションが展示されており、ハマスホイ展のような企画展をたいていやっている。すごくよさそうです。(いまはイタリア絵画の展示をやってます。2020年1/20まで)
地上階にはホールとカフェがあり、展示は上階。この壷にみとれました。
行き方など
- 場所:オスマン通り(凱旋門とプランタンの間くらい)
- 行き方:地下鉄の駅「Saint-Augustin」「Miromesnil」「Saint-Philippe du Roule」バス停留所もいろいろ
- トイレ:きれい
- アクセシビリティ:車椅子ユーザーのアクセス良好
- 開館時間:10:00-18:00(無休)
- カフェ:11:45-19:00(企画展期間の月)、11:45-17:30(月~金)、11:00-17:30(土)、11:00-14:30(日)英語のメニューはこちら。
最新情報はこちらで確認できます。
さっさと写真
本日のスペシャル
ジャックマール・アンドレ美術館のハマスホイ展でわたしはのけぞりました。そのココロは、
0.(小さい美術館なのに)めっちゃ混んでた
1.お客の7割以上が60代以上(というよりも70代以上?)の白人だった
2.残りのお客も白人
3.白人じゃないお客は全員アジア人で全員日本語を話してた(わたし以外に5人くらいみかけた)
せまい展示室をじりじり移動しながら真剣に数えるわたし。絵もみないでいったいわたしってなんなのよ・・と情けなく思いつつ自分のやりたいようにさせる。
もしかしてフランスにも「日曜美術館」みたいなテレビ番組があって、放映直後、どわっと押し寄せているの?それとも今日は65歳以上は入場無料の日?
どこの美術館にもいろんな人種のいろんな言語を話す人がわんさかいたのに、なんでここだけ真っ白?
それでもって、白人じゃない人はなんでぜんいん日本語を話しているの?
そう、わたしたち日本のひとは北欧が大好き。デザインもセンシビリティも。わたしも好きです。
(韓国のひとが前に「韓国も異常に北欧好きだよ」と言ってたけど好き具合はどうなんだろうか・・こんど訊いてみよう)
でも、フランスで北欧のフェルメールが好きな人たちは白人(だけ?)なのかと思うと
ぞおお~~~(なんかいけないことが隠れていそうな気分)
わたしたち大丈夫?(←だいじょびません)
ところで少々リサーチをしましたら、北欧のフェルメールと呼ばれているのは日本と韓国みたいです。ブログ記事を発見。興味深い。
1日1新:初めてお会いした方
1日1冊:Robin Diangelo「White Fragility」、グラフィック社編集部「リビングとソファのレシピ」、Anna Politkovskaya「A Russian Diary: A Journalist’s Final Account of Life, Corruption, and Death in Putin’s Russia」各少々