スーパーモデルのタイラ・バンクスがハイファッションのショーの仕事をしていた頃、お母さんとミラノのアパートに住んでいました。

ある日イタリアのエージェントからこういう手紙が来たそうです。

お母さん、おたくのお嬢さんは太すぎ。太り過ぎです。痩せないと仕事はありませんからね。

すとんとした少女の身体が成長して、胸とお尻が大きくなったからです。

「どうしよう…どうしたらいいの?
レタスダイエットすればいいのかな?
死ぬほど運動すればいいのかな?
モデルの仕事がなくなったらわたし、なんにもなくなっちゃうよ…そんなのぜったいイヤ
どうすればいいの?」

泣いてびびるタイラを慰めながらお母さんは考えました。そして娘にむかって、

“You know what we are gonna do?
We are gonna go get some pizza.
We are gonna go get some pizza, and we are gonna sit down, and we are gonna come up with the strategy.
We are gonna figure out what to do.”

ピザを食べに行ったお店で、お母さんはタイラに紙とペンを渡して命令します。

“I want you to tell me what client appreciates your ass.”
「わかんない」

“Tell me. WHAT CLIENT APPRECIATES YOUR ASS?”
「ひいいっく…ヴィクトリアズ・シークレット…」

“Write it down! WHO ELSE?”
「す、す、スポーツ・イラストレイテッド」

“Who has an ass?”
「シンディ・クロフォード…?」

ふたりはすぐにモデル事務所に連絡し、ハイファッションのモデルは辞める、ヴィクトリアズ・シークレットやスポーツ・イラストレイテッドのようなクライアントにアプローチして欲しい、と伝えたそうです。

タイラはハイファッションのスターだから痩せればいいだけ、黒人でそういう会社のモデルになっているひとはいない、と渋る事務所を説得し
(早送り▶▶)
黒人モデルとして初めてヴィクトリアズ・シークレットのカタログの表紙になり、黒人モデルとして初めてスポーツ・イラストレイテッドの水着特集号の表紙になり、今に至っているわけです。

この話はどこで聴いたのかというと、「Sooo Many White Guys」という、お気に入りのポッドキャスト番組です。(フィービ・ロビンソンというコメディアンがやってます。番組についてはのちほど書きますね)

タイラ・バンクスとお母さんのインタビューのリンクから、聴くことができますよ。

この記事でご紹介した会話の部分は、このエピソードの 27:37 付近から始まります。お急ぎの方はいきなりここからどうぞ。

わたしはさっきこの話を聴いて、うるうるっとなってしまいました。

今日はわたしがあなたのお母さんになろうと思います。
では。
What client appreciates your ass?

 

本日のスペシャル

1日1新:裸足でバルコニーを掃除 気持ちいいではありませんか!なぜこれまでこうしなかったのか不思議です。

1日1冊:Cal Newport「Deep Work」、Casa BRUTUS (カーサ ブルータス) 2018年1月号 「LIFE DESIGN BOOKS 生き方を変える本」 少しずつ

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