小麦粉と卵と無脂肪ミルクと砂糖で作る、低脂肪マドレーヌのレシピをご紹介します。脂質はひとつ2.34g。
タイトルに「フランス風」とあるのは、(日本の高脂肪レシピではなく)フランスの高脂肪レシピを参考にして開発したからです。
このレシピで焼けるのは、「ふわふわ」で「口どけのよい」マドレーヌではありません。
(卵以外の脂肪源を入れないと、しっとりふわふわはムリなのかも。グーグルさんに訊いても低脂肪マドレーヌのレシピが出てこないはずです。笑)
ところが。
粉がおいしいからでしょうか。毎回おいしいんですけどこのマドレーヌ・・。もぐもぐもぐもぐ。
小麦粉と卵と砂糖と塩とバニラの味がする。型に塗った有塩発酵バターの味もする。
そしてなぜかときどきポコポコ気泡が。(フランスパンの仲間??)
水分飛ばし気味にしっかり火を通した焼き菓子の、濃い味・濃い香り・濃い焼き色がお好きな方だけ、お試しを。
流れ
卵を冷蔵庫から出し、ボウルに割り入れて室温におく
↓
無脂肪牛乳を冷蔵庫から出し、計量して室温におく
↓
焼き型にバターを塗り、冷凍庫に入れておく
↓
小麦粉とベーキングパウダーと塩を計量し、ふるっておく
↓
卵類に砂糖を入れる
↓
卵類をハンドミキサー(電動泡立て器)で5分
↓
卵類に粉類を混ぜ、牛乳も混ぜる
↓
フタして冷蔵庫で1~12時間くらい放置
↓
オーブン予熱スタート
↓
焼き型に生地を流し入れる
↓
オーブンで焼く
↓
焼き型から出してワイヤーの上で冷ます
道具
オーブン、焼き型、ミトン、ボウル、スパチュラ(や木べら)、ハンドミキサー(電動泡立て器)
焼き型について
お好きな型でどうぞ。わたしはマドレーヌ型を持ってないので、くっつかないタイプのマフィン型で焼いています。
ミトンについて
安全のために、立派なものを+手の数だけ用意する、のがおすすめ。
ハンドミキサー(電動泡立て器)について
そもそも超低脂肪レシピが必要な方には、「手動」泡立て器はきびしい気が・・。電動にするのが吉。
わたしはamazonで購入した最軽量(740g)の「dretec ハンドミキサー ビーター2種類セット ホワイト」を使っています。
材料について
香りは?
1.バニラ・エクストラクト、2.レモンの皮のすりおろし、3.バニラとレモン両方。どれも夢のようなよい香りのマドレーヌになりますよ。自由にどうぞ。
小麦粉は?
この記事ではフランス産の「エクリチュール」か「メルベイユ」を使用しています。どちらも富澤商店で入手しました。お好きな薄力粉~準強力粉でどうぞ。
↓「エクリチュール」小麦粉を使用。少し軽め。
↓「メルベイユ」小麦粉を使用。少しみっちり詰まった感じ。
小麦粉の種類だけでなく、生地を寝かせる時間、焼く時間、オーブンの温度設定など、いろいろ試して仕上がりや味の違いをたのしんでいます。
材料
卵類
・卵 2個
・砂糖 36g(お好みで増やしてください)
粉類
・小麦粉 112g
・ベーキングパウダー 2.6g
・塩 0.2g(ほんの少しです!しいて言えば小さいひとつまみ)
ミルク類
・無脂肪牛乳 50g
・バニラエクストラクト(または/+レモンの皮すりおろし)
作り方
- 卵を大きいボウルに割り入れて、室温に置いておく。
- 無脂肪牛乳を計量し、バニラエクストラクトを混ぜ、室温に置いておく。
- 焼き型にバターを塗り、冷凍庫に入れておく。(わたしはラップなどせず他のものの上にぽんと置いています)
- 小麦粉とベーキングパウダーと塩を計量し、ふるっておく。
- 卵のボウルに砂糖を計り入れ、ハンドミキサーで約6分、ふわふわのもわもわ*になるまで泡立てる。
- スパチュラを使って、粉類を少しずつ(3回くらいに分けて)卵類のボウルに入れて混ぜ、無脂肪牛乳も少しずつ入れて混ぜる。(泡はしぼみます。でも大丈夫)
- フタをして冷蔵庫で1時間~12時間くらい放置しておく。
- 220℃でオーブン予熱スタート。
- 焼き型を冷凍庫から出し、生地を流し入れる。(トントンしたり表面をならしたり、しないこと)
- 220℃のオーブンで10分焼いたら、200℃に温度を下げて3分焼く。(焼き時間は合計13分くらい。竹串などを刺して何もついてこなければOK)
- 焼けたらワイヤーの上で型を傾け、マドレーヌを取り出して冷ます。
*ふわふわのもわもわ説明:わたしの場合は1分ほど低速で材料をなじませ → その後は高速 → 低速30秒で仕上げ。ご自分の道具に合わせて加減してください。
オーブンについて
お使いのオーブンの個性と、ご自分のお好みの仕上がりに合わせ、いろいろ工夫をしてみてください。
温度設定を加減してみる、焼いてる途中こげそうな部分にアルミホイルを乗せる(わたしは長い菜箸でホイルをつまんでそっと乗せています)、途中で型の向きを逆にする、などなど。
温度が下がりやすいミニオーブンをお使いの場合、「最高温度で予熱して、焼くものを入れたら本来の温度に下げる」のも有効です。
おまけ
グラシン(紙)も念のため試してみました。おいしかったけど、低脂肪レシピだとやはりくっつきます。
せっかくの皮もやわらかくなっちゃうし。型に塗ったバターの風味もたのしみたいので、わたしの場合はグラシンは無しに決定です。
ボナペティ~。
本日のスペシャル
このレシピは、少し前にプレゼントされたフランスのマドレーヌにインスパイアされて作りました。ロレーヌ地方か・・行ってみたいな古いお城。
ところでマドレーヌは生地を寝かす必要があるので、ちょっと時間がかかります。が、実は気がラク。というのは、
ケーキやマフィンって、なんだかせわしくないですか?
生地は練らないように!サックリ切るように混ぜ!いそいで型に流し込みオーブンに入れ。しかもそのタイミングでオーブンは熱々になっている必要が。作り慣れていても一本勝負です。
そこへいくとマドレーヌ作りは前編後編に分かれている。好きなタイミングで生地を作って寝かせて、これが前編。
しばらくして後編。好きなタイミングでオーブンを予熱し、温まれば生地を冷蔵庫から出して型に流して焼く。
なんだかわたしは心やすまるのです。
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