わたしは自己免疫性(で遺伝性)慢性膵炎の元ベテラン患者です。

何十年もののビンテージ患者だったわたし。2024年に自然寛解が判明しました。治ってしまったのです。医師驚愕。患者呆然。

フオイパンにベリチームにリパクリオン・・・いろんな薬のお世話になっていましたが、9ヶ月かけて少しずつ量を減らし、卒薬してほぼ1年になります。

わたしは医師でも専門家でもありません。長いこと慢性膵炎もちの人間として、日々自分にできることを、(完璧ではないけれど)コツコツ続けてきたら、(食事療法と生活療法以外には、手術をふくめ特別な治療は何もしていないのに)たまたま治った人、として書いています。

ここ「馬の骨」ブログには、病気が治る前の 8年8ヶ月にわたしが食べたものの記録とレシピをはじめ、暮らし方、思ったこと考えたことに関する記事が 994個あります。

この記事は、

「わたしはこれをして一発で治った!」

「このサプリを買えば慢性膵炎は治る!」

「この病院に行けば親身で優しい医師がよく話を聞いてくれて画期的な治療をしてもらえる!」

みたいなことは書いてありません。がっかりさせてすみません。

病気のときはいろいろつらいです。いそがしいです。

(健康なひとがやっていることに加え、目を回したり痛みで苦しんだり回復する時間も仕事のうちだし。近くだって病院いけば半日つぶれるし。外食中食むつかしいから毎食作るってことは買いものから片付けまで作業てんこもり。合間を縫って?育児だの仕事だのするわけだし)

「とにかく何かを、誰かを、見つけさえすれば。」と思いますよね。そう思うのは、当然かつ自然なことですよね。わたしだってそうです。みんなそうです。

で。焦りの気持ちも救いを求める気持ちも認めてその辺に置いておいてあげるとして。と同時に。

横になってちょっとでも脳を動かせる状態であれば今回ここでは「今すぐ」「瞬時に」できることをご紹介します。

道具いらない、腕力いらない、時間とらない、買いもの不要。

自分こういうひと!と頭の中で決めるだけで大丈夫です。

こんなブログのこんな記事を読んでいる慢性膵炎もちの方は、どうすればいいかなんて、もうわかってらっしゃると思うのです。

禁酒禁煙低脂肪。カフェイン制限・充分睡眠・ストレス緩和・適度な運動。こんなことみんな知ってます。ソラで言えますよね。

わたしもいま、ソラでさっさと入力していましたもの。

で、これらを地道にコツコツやるしかないのも皆さまご存じだと思うのです。

その、地道にコツコツを可能にする方法が、自分はこういうひと、と自分で決めることなのです。心理学に興味のある方は、習慣化とアイデンティティというキーワードで調べてみるといろいろ出てきます。エビデンス(英語)もおひとつどうぞ。

 

「お酒のまないひと」になる。(禁酒するのではなく)

禁酒しようと思っている方は、きっと、「私いま禁酒中でして。」と言うと思うのです。

いま一時的に禁酒してはいるところ。けれどまた以前のように飲むつもり。いまだけ。

いまちょっとふらふら禁酒に傾いているけれど、自分もともとお酒が好きで飲む人間だから。というマインドセット。

バッドニュースがあります。また飲んだらまた膵炎になります。たぶん。

「お酒のまないひと」を自分のアイデンティティにしてしまうと、

いつなら飲んでいいか、どれくらいなら飲んでいいか、どこでなら飲んでいいか、週に何回なら飲んでいいか、焼酎ならいいのかワインならいいのかチューハイなら大丈夫か。

そういうことはもう考えなくていいのです。自由だ。

(と、東京に住んでいた頃の知人が話していました。自分はそういうんではないとお思いの方には AA(日本語)もいいかもしれません)

 

「低脂質食のひと」になる。(食事制限するのでなく)

食事制限中のひとは、きっと、「私いま食事制限中なんです。」と言うと思うのです。

いま一時的に食事制限をしているところ。けれどまた以前のように食べるつもり。いまだけ。

バッドニュースがあります。以前のように食べたらまた膵炎になります。たぶん。バッドニュースが続いてすみません。まだ続きます。

とにかく。わたしはその辺で人に会ったときもブログでも、いつも「わたし低脂質なので」と言ってます。

ご褒美として、とか、特別な日だから、とか、いちいち決断しなくてよいのでとても気が楽なのです。

 

「夜は寝るひと」になる。(「何時に寝る」ではなく)

わたしは夜は寝るひとですけれど。やるときはやるのです。たまには夜更かしをしますよ。

ベースラインが「夜は寝るひと」だから、予定を組むときも、お誘いを受けるときも、シンプルなのです。

「何時に寝ることにしています」というよりも、「夜は寝るひとなんですよ、そういうひとなんですわたし」がアイデンティティ表現として強いです。

 

「デカフェなひと」になる。(カフェイン制限ではなく)

カフェイン制限中のひとは、きっと、「私いまカフェイン制限中なんです。」と言うと思うのです。

いま一時的にカフェイン制限をしているところ。けれどまた以前のようにおいしいコーヒーをたっぷり。デカフェは今だけ。

バッドニュースがあります。以前のようにコーヒー飲んだらお腹しんどいです。たぶん。

デカフェなひとは、お店にデカフェがあればデカフェを、デカフェがなければお湯にするとか薄くつくってもらうとか、すればいいですよね。それなりに。

 

「タバコ吸わないひと」になる。(禁煙するのではなく)

(どこなら吸える?ここなら吸える?いや、あそこなら吸える。今日はXY本吸った。今朝はまだYZ本しか吸ってない。次はどこで吸える?仕事の切れ目どこ?)そういうことはもう考えなくていいのだ。自由だ。

と、元ヘビースモーカーを引退後に「あたしタバコ吸わないひとだから」になった良き友Sちゃんが話していました。

 

いま決めちゃっても大丈夫です。間違えてもいい。かんぺきでなくてもいい。

あなたはどういうひとですか?

2025-03-13 13.17.42

 

本日のスペシャル

わたしのマントラ(←唱えると心が落ち着く言葉)のひとつに「I am a professional.(わたしはプロである。)」というのがあります。仕事がどうこうじゃなくて、自分がプロだからやる、というアイデンティティ表現です。

マントラは古代インドのサンスクリット語で「言葉」「音節」「フレーズ」という意味で、mantra の語源は manas(心、マインド)+ tra(道具)。心を表現する道具。おお、そのものではないか、マントラ。

一日一新:いろいろありすぎてよく覚えていません。。。思い出したら書く。
今週の一日一冊:Karen Gurney「Mind The Gap」、國分功一郎「はじめてのスピノザ」、Emma Daily「The PDA Paradox」それぞれ続き。

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