ふだんは遠くに住む甥っ子が小学校4年生?のひと夏、東京のわたしの家に来たことがあります。
都心の小さな我が家にわたしとふたり。
(妹が妊娠したときは妹もわたしも十代だったので)体力ひかえめなわたしも若くエネルギーがたんまりあった頃です。
甥っ子はというと、その夏は忍者になっており。外出時は電柱やビルの入り口なんかに身を隠し、眼光するどくあたりを見回すと次の物陰にむかって素早く移動する日々。
まっすぐ歩けよ・・。と思いますが、なにぶん忍者ですので仕方ありません。
甥っ子のお世話をするにあたり、妹から3つのリクエストがありました。
- レストランでは、子ども用のメニューでなく大人用のメニューから、おとなと同じものを食べさせて欲しい
- 本物の北京ダックを、ちゃんとした中国料理店で食べさせて欲しい
- いい子してたからご褒美としてXYZ、わるい子だったから罰としてXYZ、こういうのはしないで欲しい
ハイ!了解です。
言うこと聞いてもダメなものはダメ。どんなにいい子でも、あゆう子ん家は玄米ごはんでした。これにはこたえたらしい。妹に泣きが入りました。(気の毒なので途中から白米に変えた記憶が)
それどころか、どんなにいい子でもあゆう子の家にはテレビはないのです。つらかったらしい。アニメ大好きな甥っ子は、お向かいの交番でおまわりさんのテレビを見せてもらっていたようです。おまわりさんありがとう。
どんなに言うこと聞かなくても(←ぜんぜん言うこと聞きません。ふふふ)ローラーブレード行き放題、安全なお家とハグハグとプライバシーは保障されるのです。
~~~
現在は平常心なおとなの男の人になっている、甥っ子の声をひさ~しぶりに聞きました。(←クリスマス)
甥っ子 「パンデミックぐらしどう?」
わたし 「10ヶ月ちかく友達といちどもリアルでお茶してない。zoomばっかり」
甥っ子 「大丈夫なの?」
わたし 「うん、なんか慣れたから」
甥っ子 「That’s NOT good. 慣れたらダメだ」
そうじゃん。そのとおりじゃん!
好きな人たちとリアルで会わないさみしさ、というよりもむしろ違和感?を持つことはあるけれど、今は多くの人も同じように感じている→よって気にせずハイ次の動作!
というふうにスルーしがちなわたし。これからはしばし立ち止まってその違和感を味わうのだ!ありがとう甥っ子。
この記事を妹と甥っ子に捧げます。
本日のスペシャル
北京ダックは(どこか忘れたけど)ホテルのダイニングに行った気がします。
「鉄なべ餃子なかよし」という、鉄鍋に小指サイズの小さな餃子を数十個、ずらりと並べて出してくれるお店に行きました。むかいあってもくもくと餃子を食べていたら、甥っ子がお箸をおいてわたしが食べるのをじぃっと見ています。(な、なに?)
わたし 「どしたの?」
甥っ子 「ぼくの分はもう食べたから残りはあゆう子の」
わたし 「えっっ。数えてたの?」(全体の数÷2=答え)
甥っ子 「うん、ひとり○○個だよ。ぼくは○○個たべたから」
わたし 「そんなのいいから好きなだけ食べてよ!」
甥っ子 「えっっ。いいの?」
なんだ割り算できないって言ってたけどぜんぜん大丈夫じゃん・・。
最近の1日1新:新しいバーチャル暖炉(動画によって薪がはじける音とか空気の音が違うので気分によって好きなのを)
我が家は朝起きるとカーテンを開けても真っ暗。でもとりあえず開けて、ヒーターをつけて、次にバーチャル暖炉です。
1日1冊:インストラクショナルデザインの本いろいろ、Priya Parker「The Art of Gathering」、C.S.ルイス「馬と少年:ナルニア国ものがたり」すこしずつ