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材料は、小麦粉、砂糖、塩、ベーキングパウダー、無脂肪ヨーグルトの5つだけ。バターや卵、代わりの油脂は入れません。
スターバックスっぽいアメリカンなスコーンではなく、クリームティーっぽい英国風のスコーンです。
見かけは高脂肪スコーンと同じですが、バター(も代わりの油脂も)入っていないので、味は同じではありません。
低脂肪食な人が、ひとつ、ふたつとしっかり食べられて、外はカリっと中はしっとり。小麦粉の香りとほんのり甘みと・・ほんのり何かの乳製品の酸味。
焼き時間は10分、気軽に作って心が満ち足りる、超低脂肪スコーンのレシピをどうぞ。
さっさと写真
好き!!これ!!断面がちゃんとスコーンになってる。
底はこんな感じです↓
どの小麦粉を使うか、『つや出し』に何を使うか、大きく焼くか、小さく焼くか。いろいろ試すのがおもしろいですよね。
どういうふうに作っても、外はカリカリ中しっとり。
焼きたてのスコーンに発酵バターを乗せて食べるとめっちゃすてきです。
「バターなんて食べていいの!?」とお思いですか。慢性膵炎の人のバターの食べ方:という記事でご紹介した【寿司メソッド】でバターを味わっています。ふふふ。
何もつけないそのままでおいしく、もちろんジャムにも合うスコーン。
わたしは濃いめのデカフェ紅茶に無脂肪牛乳をどばっと入れたミルクティーといっしょに楽しんでいます。(お腹が大丈夫な方は、ぜひクロテッドクリームとジャムを山盛りで!)
おいしく『それらしく』作るコツ
作り方は、小麦粉に砂糖と塩ひとつまみとベーキングパウダーを混ぜ、さらに無脂肪ヨーグルトを混ぜ、まとめて焼くだけ。
いたってシンプルですが、なんといってもバターや油脂ゼロですから、おいしく『それらしく』作るには、いくつかコツがあります。
0.おいしい粉を使う。粉の味が、そのままスコーンの味に。ちょっとだけ気にしてみてください。
1.道具と材料をスタンバイさせておく。安心して安全に作業でき、忘れもの無く、うまくいく。
2.手早く作業する。切った断面にさわらない。(すると断面うつくしく膨らむ)
3.カスピ海ヨーグルトを使う:カスピ海ヨーグルトだと生地があつかいやすい。(なぜかの科学は不明)
4.包丁の刃に小麦粉をまぶしておく。(すると断面うつくしく膨らむ)
5.生地を切り分けるときは上から下に、いちどでさっと。前後に押したり引いたりしない。(同上)
流れ
オーブンにトレイを入れて予熱
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道具と材料の準備と計量
↓
粉類を混ぜる
↓
粉類にヨーグルトを混ぜる
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生地をまとめ、切る
↓
オーブンで10分ほど焼く
道具
オーブン(やオーブントースター)、キッチンスケール、オーブン用ミトン、ボウル、スパチュラ、まな板、包丁、ワイヤー(や焼き網)、トング
材料について
小麦粉について
お好きな粉を使ってください。我が家では、準強力粉(中力粉)~薄力粉のあいだくらいの「メルベイユ」「エクリチュール」「クーヘン」を使っています。
どれでもうまく焼けます。メルベイユがもっともしっとり目の詰まった仕上がり。クーヘンがもっともふんわり軽い焼き上がり。わたしは真ん中のエクリチュールがいちばん好みです。(でもみんなおいしい!)
ベーキングパウダーの量について
入れすぎるとキシキシ食感に仕上がっておいしくないのでご注意ください。少しでもふくらみます。
砂糖と塩について
カソナードというフランスの赤砂糖と、ブルターニュの塩を使っています。必要な量はほんの少しですが、おいしい調味料でおいしく。
無脂肪カスピ海ヨーグルトについて
砂糖が入っていないタイプを使ってください。わたしはグリコのカスピ海ヨーグルトが好きです。(容器がプラスチックじゃなくて紙だから)
『つや出し』について
卵黄/卵白/牛乳/ヨーグルト/水を、そのまま使ってもよし、2種類以上を混ぜてもよし。仕上がりの色が変わっておもしろいですよ。
材料(スコーン4個)
この分量で小さめのスコーンが4個できます。たくさん作りたい場合、大きく作りたい場合は、1.5倍や2倍にして同じ方法で大丈夫です。
・小麦粉 100g
・ベーキングパウダー 2.7g~3g
・塩 ひとつまみ
・砂糖 10g
・無糖の無脂肪カスピ海ヨーグルト 70g
・『つや出し』 小さじ1くらい(卵黄/卵白/牛乳/ヨーグルト/水など、好きなもの・家にあるものでOK)
作り方
- オーブンにトレイを入れて、230度(コンベクション)に予熱スタートし、道具を出しておく。
- 大きめのボウルに小麦粉、ベーキングパウダー、塩、砂糖を計り入れ、ぐるぐる混ぜておく。
- 小さいボウルにカスピ海ヨーグルトを計量しておく。そばにスパチュラを置いておく。
- 小皿に『つや出し』を用意しておく。そばに刷毛(なければスプーンや手でOK)を置いておく。
- まな板の片面に小麦粉をまぶしておく。包丁の刃の両面に小麦粉をまぶし、まな板のそばに置いておく。
- オーブンの予熱が完了したら、生地を作りはじめる。(ここから手早く)
- 粉類のボウルにヨーグルトを一度に入れ、スパチュラで切るように混ぜる。(練らない)
- ぽろぽろになってきたら、手でスパチュラについた生地をこそげとり、ぽろぽろは気にせずに、手で生地をひとつにまとめる。
- 生地をまな板の上に移し、高さ4cmのカタマリにしたら、包丁で十字に切って、4つにする。
- 上から下までざくっと一度で切る(押したり引いたりしない)。上の面に『つや出し』を塗る。
- オーブンから熱いトレイを出す。
- 熱いトレイの上にスコーンを並べ(断面にさわらないように!)オーブンに入れる。
- 温度を220度に下げて、10分焼く*。
- オーブンからトレイを出し、ワイヤーの上に乗せる。ひと呼吸したら食べ頃です**!
*ご自分のオーブンの個性とお好みの仕上がりに合わせて温度と時間を調整してください。わたしは焼き色を調整するために(こげないように)アルミホイルを乗せています。ここでは最後の1分半くらいアルミホイルを乗せました。
**残ったスコーンは袋や容器に入れて冷凍できますよ。自然解凍や電子レンジ解凍でそのまま、あるいは解凍後にオーブンやトースターで温めればさらにおいしいです。
ボナペティ~
本日のスペシャル
浦賀の渡し船で、ゆったりゆらゆら。
カスピ海ヨーグルトって、なんだか不思議な食べものです。味はヨーグルト味だからいいとして、テクスチャーが変だ。異常なまでのとろとろさ加減が、(自然のものなのに)かえって嘘くさい。しかもバターミルクみたいなクセがある。
で、この夏のこと。ネットスーパーで無脂肪牛乳や無洗米なんかを注文する際に、ふと(カスピ海ヨーグルト、焼き菓子に使えそうじゃない?)ひとつ購入してみました。いきなりスコーンを作って思ったとおりにできたけど、思ったよりもずっとおいしかった。ありがとう家森教授!
1日1新:苦みしっかりマーマレードが食べたい(けどあんなもの作るのめんどくさくてムリ!)なので成城石井で手に入れた「Tiptree の ‘Tawny’ マーマレード」苦い。美味。
1日1冊:Ken Page「Deeper Dating」続き。
↑サルスベリと萩↑ (愛す!!)