1年ちょっと前に、旅行のSNSでわたしを見つけ、我が家に泊まりに来てくれた人に宛て、記事を書きました。パンデミックがはじまる前のことです。
Eさんはその頃ふたりの男子、AくんとWくんとつきあっていました。(詳細は上の記事にあります)
迷う迷うどっちに決めたらいいのか・・ふたりともぜんぜん違うしどっちも自分は好きだし。
何もかもぴたっとくるソウルメイトのWくん、大好きで別れたくないAくん。ひとりを選ばなければならないっていうのは。(苦悩つづく)
ふんふん聞いてたわたしがふと「ポリアモリーな関係がいいのかしらね~」と言ったら
Eさんの表情が変わりました。おえかきボードの画面を磁石でなぞるとそれまで書いたものが消えますよね?あんな感じです。
(あ。そのようなアイディアが。脱力。)
わたしはEさんの地元の社会制度がどうなっているかは知らないので「日本は婚姻制度的には一夫一婦なモノガミーなんだけど、フランスではどう?」
Eさん 「フランスも社会制度としてはモノガミーだよっ
むむ・・
むむ・・・
むむむ・・・・。
訊いてもいい?あゆうこはっ?」
わたし 「わたしはモノアモリーでモノガミー」
Eさん 「あ、そう。」
ここで “わたしポリアモリーよっ!” と言えば盛り上がるのかもしれませんが、ドラマじゃないので現実はこんなもんです。まあしかたありません。
とにかくEさんはなにか考えはじめていたみたいです。
その後AくんWくんとどうなったのか、話の続きは聞いていません。ぜんぜん違う人と恋愛しているかもしれないしね!(Eさんが元気にハッピーにしてればなんだっていいのです)
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ポリー(ポリアモリーを指すことば)といえばわたしの頭に浮かぶのは、
1.みんなでテーブルを囲み、それぞれ手帳を開いてスケジュールすり合わせのミーティングをしているイメージ。
あるいはGoogleカレンダー共有とか。
2.嫉妬は遺伝子に組み込まれているという研究結果もあるくらい、たいていの人は嫉妬という感情から(多かれ少なかれ)逃れることはできないみたいなので、
嫉妬と不安のしんどさを解消するべく、お互いの気持ちや考えを話し合うイメージ。
3.ポリアモリーやポリガミーな関係では、システムの恩恵にあずかれるパートナー(日本なら一夫一婦制の婚姻相手)と、その恩恵にあずかれないパートナー(婚姻相手でない相手)が混在するケースが、モノガミーな関係よりも多そう。
格差と力関係にどう対処していくか。話し合うこと考えること決めることがたくさんある気がします。
わたし達の生きている社会はモノアモリーとモノガミーに合わせて設計されています。すべて個人の「運用で対応」しなければいけないストレスって大きい。すごいエネルギーが必要な気がする。
だから(モノガミーな関係においてもコミュニケーションは重要だけど)ポリーな関係ではさらに徹底的なコミュニケーションが要求されるのではないか。
興味深い。
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すてきな土曜日を。
本日のスペシャル
1日1新:ハワイのバターもち(超低脂肪バージョン)レシピの開発
1日1冊:Min Jin Lee「Pachinko」、Priya Parker「The Art of Gathering」、若山曜子「作っておける前菜、ほうっておけるメイン」つづき