気温が下がってくると焼き物がたのしくなります。しばらく前に購入したオリーブオイルの鮮度が気になり始めたので、パン作りに使うことにしました。
小麦粉・塩・ほんのちょっとの砂糖・オリーブオイル・水・イーストだけのシンプルな食パンレシピと、おいしく作るコツをご紹介します。
全粒粉100%で焼くことにちゅうちょしていらっしゃる方へ:
5年ほど全粒粉100%でホームベーカリーのパンを焼き続けて思うのは、全粒粉100%だからといって特別なことは必要ない、ということです。
大豆レシチンやビタミンCやグルテン粉を添加しなくても(それはそれで楽しそうですが)ふつうに手に入る材料とホームベーカリーにおまかせで大丈夫。ご安心くださいね。
こつ1:おいしいオリーブオイルを使う
地中海沿岸スペインの小さな島で灯台守の夫婦が樹齢5500年のオリーブから作った日本初上陸オイル3万円、とかではなくて
デパート地下の専門店や、ちょっと高級なスーパーで手に入る、100gあたり500円以上の手ごろなもの、という意味です。
わたしはいまデパート地下の試飲コーナー?でみつけた青草風の爽やかな軽いオリーブオイル(100g600円くらい、名前失念)を使っています。
仕上げにたらっとかけたり、お皿に敷いて味や香りをたのしめる、お気に入りのオイルをパン作りにもどんどん使ってみてはいかがでしょうか。
こつ2:おいしい小麦粉を使う
全粒粉の強力粉・準強力粉は、どちらもAmazonや楽天で手に入ります。
使う粉によって、できあがるパンの味わいや雰囲気もさまざま。(全粒小麦粉の食べ比べ記事は、こちらをどうぞ)
今回のレシピと写真では、ふんわか、みずみずしい焼き上がりの「臼夢(うすゆめ)」という粉を使いました。
臼夢は北海道産の準強力粉ですが、強力粉と記載したサイトもあります。Amazonなどで875円/2.5kg。
弾力のあるなめらかな舌ざわりのパンが焼けます。←味も香りもあっさりした粉なのでオリーブオイルが引き立ち、バターよりも合う気が、わたしはする。
こつ3:イーストは小分けパックを冷蔵保存
このパンに限らず、インスタントドライイーストは3gの小分けパックから、必要な分だけを出して使っています。
富沢商店で1,080円(3gx50個)。賞味期限は2年。冷蔵庫に保管。
角をはさみで小さく切り取り、計量して残った分は、写真のようにセロテープでぴたっと止めて冷蔵庫に戻します。
(ハサミとちいさなセロテープをキッチンに置いておくと何かと超便利!)
イーストは保管方法によって開封後の効力が不安定になりがちなので、ホームベーカリーのパンが膨らんだり膨らまなかったりする方は、この方法をお試しいただくと安定するかもしれません。
レシピ
材料
- 全粒粉の準強力粉(または強力粉) 200g
- 塩 2g
- 砂糖 3g
- オリーブオイル 10g*
- 水 150g
- インスタントドライイースト 2.0g~2.2g
*オリーブオイルがお好きな方は10gといわず、たっぷりどうぞ。増やした分は水の量を減らしてください。
作り方
- パンケースに粉、塩、砂糖、オイル、水を入れる。
- イーストをイースト投入口に入れる。
- 早焼きコースを選択し、スタートボタンを押す。
- 焼き上がりのブザーが鳴ったら取り出し**、網の上で冷ます。
**焼き色をもう少し濃くしたい方は、ブザーが鳴ってから3分まつ。それから取り出すとこんがりです。わたしはたいていこのようにしています。←今回も。
パン屑すら愛しい。
それで思い出したのは、フランスでもっとも売れているのは、スーパーで売っている、スライスして袋に入った白い食パンなのだという話です。意外だ・・。そういうパンが売れ出した理由は、そうじが大変だから。パンくず問題なのだそうです。
本日のスペシャル
1日1新: 菊一伊助商店
包丁の切れ味がにぶくなり、人生なにもかもイヤになってしまいました(←おおげさ)。
伊勢丹まで研いでもらいに行く時間もエネルギーもなく、近くのお店を探したら2日かかったけれど切れ味よし。生き返った気持ちです。
自分で研いだらよいのでしょうけれど、やりたくないのでしかたない。
とか言いながらそのうちブログに「この砥石がすごい:おいしいもの大好き野郎に贈りたい7選」とか書いてるかもしれません。
今回はあとさき考えずぜんぶ研ぎに出してしまったので、包丁なしで料理した2日間、楽しかったなぁ~。制約があると燃えますね。