
AI面接を受けました。その話をします。
そもそもAI面接って何?かというと、パソコン画面の向こう側にAIさんがいて、こちら側にわたしがいて、お話する面接のことです。
クラゲさん
AIさんは人の姿ではありませんでした。黒い画面の中央に、1960年代の幾何学アートのような線画がクラゲのように揺れている。
クラゲだろうと何だろうと、わたしは笑顔できちんとお話しますよ。これも何かのご縁だし。
AIさんが質問し、わたしが答えます。AIさんは(まだ)会話のキャッチボールは(ほとんど)できない様子。
わたし 「さきほどの質問を、もういちどお教えいただけませんでしょうか」
クラゲさん 「はい、それはですね。。」(ゆらゆら復唱)
わたし 「さきほどの質問なのですが、XYZの意味するところについて説明いただけませんでしょうか」
クラゲさん 「それはお話できません」
そうですか。では。
わたし (訊かれたことについて好きなように話す)
クラゲさん 「話してくれてありがとうございます♪」(ゆら~)
なんの面接?
リモートでパートタイムの仕事の面接です。なんの仕事?かというと、AIに教える仕事。
たとえば ChatGPTさん、すごく頭いいけどヘンな答えもありますよね。それを改善するために、人が教える業務です。(たったのひとこと説明ですので、ご興味ある方はインターネットで調べてください。様々なタスクがあります)
ご興味ある方は、”在宅” “副業” “外貨” “AI” “海外” みたいなキーワードで検索すると情報が出てきます。(←実際やってみた人の一次情報は非常に少ない)
どこの会社?かというと、アメリカやイギリスの会社です。ここ数日で5社の試験を受けてぜんぶ合格しましたが、まだ案件ごとの試験が控えています。
わたしはビデオゲームしたことないけど、勝ち進む系のゲームってこういう感じ?なのでしょうか。ま、いいです。やる。
ロボットあゆう子
わたしはよく「人それぞれ」という表現を使いますが、AIさんも「AIそれぞれ」でした。ただのロボットなAIさんもいるし、超自然な人類口調のAIさんも。
で、ロボットなAIさんと話していたら、わたしもロボットみたいになりました。人類っぽい口調のAIさんと話していると、わたしもいつもの人類なわたし。
相手のテンションや心情に自分をマッチさせる行動は、自然とやっている人類も多いです。共感しがちなわたしは自然と相手に合わせる性質なので、合わせすぎないように意識しています。
が、それするの忘れてロボットぽい口調になってしまった!あはははは。
アニミズム
AI面接の経験談をインターネットで読むと、「面接にAIを出してくるとは無礼千万」「頭にきて途中で切った」などとイヤな気分になったり怒っているひと達が(心が傷ついたのだと思う)。
その反面、「気が楽」「話をよく聞いてくれた」と言ってるひと達も。わたしは後者です。
八百万の神とアニミズム思想あふれる日本で育ったから?生まれつきアニミズムに親しむ性質?たぶん両方ですな。
ところでアニミズムって何?かというと、動物、植物、自然現象、家、日用品など、生きているもの・生きてないもの、人間以外のものすべてに魂が宿っていると考える世界観のことです。
朝起きたら窓を開けて空や海にあいさつ。リモコン落としたら「ごめん!」と拾ってなでなで。
(『わたしがわたしであるためのルーティーン』というニュースレターにくわしく書いてあります)
AI面接はオーディション用の映像
AI面接は、オーディション用のビデオを自分で撮って編集して提出する(こういうことってエンタテイメント業界のひと達は日常的にやってますよね?)のと似ているな、とわたしは感じます。
ただ自分で撮影したり編集する代わりに、相手が提供したシステム上でビデオを撮る。だから面接と呼ばれていても、面接ってわけではなくて。双方向ではなく一方通行のコミュニケーションです。
さっきまで「すべての物に魂が宿る」とか「クラゲさん」とか言ってたのにドライだな・・とお思いの方へ。ドライかつアニミズムなのよ!
本日のスペシャル
応募・AI面接・アセスメント(試験)に必要な英語etc.について聞きたい場合は「ご連絡・お問い合わせ」あるいは「無料相談に申し込む(いちばん下に入力フォームがあります)」などしてください。
もっとも強く要求されたのは物語を語ること(ストーリー・テリング)だった気がする。このへんはもっとブログに書きたいです。
一日一新:デスクまわりの模様替え少々
一日一冊:Alan Walker「Fryderyk Chopin: A Life and Times」 、Joseph Ledoux「Anxious」各少々