マインドフルネスと料理

ずいぶん前のことですが、「うつわ」を調理に流用するのをやめました。

切った材料を炒めるまでお皿に乗せておいたり、小さなどんぶりでお肉に下味をつけたり、そういうことをしなくなりました。

すると、お料理を盛りつけるため・食卓に置くため・味わうため、といった、「うつわ」本来の目的が大切に感じられたのです。

 

串に刺したお肉を丸いお皿に乗せないで四角いバットに並べたら、汁がこぼれない。周りが汚れない。

 

お皿のふちが欠けることもなくなりました。

よく考えたら、「うつわ」であるお皿は、そもそも調理するための形や強度を念頭に作られているわけではない。

周囲が汚れたり、お皿が欠けたり割れたりするのも当然です。

 

調理をするための道具だけを使うようにしたら、目の前の作業に集中できることに気がつきました。

創意工夫でひとつのアイテムを柔軟に多目的に使うことと、無意識に流用することは違うのですね。

 

そんなことを考えていたら、何かを意識している状態、という意味を持つ「マインドフルネス(mindfulness)」という言葉がふと思い浮かびました。

マインドフルネスには、いまの瞬間にむけて意識を集中し、感情や思考や体感を静かに味わうことによって得られる精神の状態、という意味もあります。

そのために瞑想をする方も多いですね。

 

わたしはお料理をしていると、そういう状態になることがあります。

たとえば白いご飯にくずした豆腐と味つけを選んで乗せるだけ、とか、サンドイッチを三角に切るだけ、ネクタリンを薄く切るだけでもマインドフルに。

 

この記事では、マインドフルな料理を可能にしてくれている道具(わたしバージョン)を、写真でご紹介します。

あなたバージョンの「マインドフルな料理のための道具」が見つかりますように。

 

 

 

マインドフルネスな道具

野田琺瑯のホーローバット 21取サイズ 角バット3枚+アミ1枚=4点セット Amazonで3,450円。

切った野菜を炒めるまではバットへどうぞ。下ごしらえした魚。マリネ。和菓子。フライの衣。つやつやのエナメル(ホーロー)は、ラップフィルムが気持ちよくぴったりくっつきます。

付属の金網をセットして冷蔵庫のなかで干物も作れます。(そんなことする人少ないと思いますが、でもおいしいです)

 

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右側の耐熱ガラスの小さなボウル、「アルコロックのアンピラブル スタックボウル」は90円くらいから、手頃です。

直径6cmから29cmまで、小さいものは1cm刻みで、中くらいのは2cm刻み、大きいのは3cm刻みでさまざまなサイズがあります。

耐熱なので電子レンジで使えるし、中身の様子が見えるし、ぴったりと重ねられるからコンパクトでぐらぐらしないし、並べたときにきれいで気分がよいです。

 

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真ん中のステンレスのボウル3つは、柳宗理のボウル。Amazonではこの3つ+大きなもの2つ=5点セットで10,150円。

左のガラスの耐熱ボウルは20年くらい前にもらったパイレックスです。ケーキも中華おこわもサラダもなんでも使っています。

 

こういうものは本当に耐久性がありますね。先代?のステンレスボウルも20年もちました。

卵を泡立てていたら、キラキラしたものが見えたので「異物混入?」と思い、よくよく見たら、針で開けたような小さな小さな穴から朝の光がもれていました。

「雨だれ石を穿つ」と言いますが、ステンレスにも穴が開くのです!!

あーびっくりした。

 

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わたしは遺伝性の慢性膵炎なので食餌制限があり、なんでも計量する習慣なので、計量スプーンは2セット

お菓子の材料やスパイスなどは、完全に乾いたスプーンを使うと気持ちいいです。お腹が大丈夫な方にも複数セット持ちがおすすめ。

大小まとめられていたら、ばらしたほうが使いやすいですよ。

 

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左から: 調理に使う文具用はさみ、ピーラー、マイクロプレーンのグレーター、竹串とピンチョス用ようじ、セロテープ(食材の袋をとめる用)、スパチュラ、 味見用スプーン、計量スプーン、小さなガラスの耐熱容器(イーストや少量の調味料に使う)

奥には: 温度計、ミルクフォーム用の小さな泡立て器、茶こしなど、出番は少ないけどお気に入りの小さなガジェットがしまってあります。

 

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T-fal インジニオ(取っ手が取れる) サファイア いろいろなセットがあります。ファミーユ10点セットはAmazonで約9,000円。

美しい~~。なぜかフランスに住みたくなります。

 

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20年使ったお鍋のセットが老朽化したときに、すべて取り替えました。我が家のお鍋はこれだけで、やりたいことが全部できています。

  • 26cmの中華鍋
  • 26cmのフライパン(底が真っ平らなのでパンケーキやクレープに)
  • 22cmのフライパン(直火→オーブンでパエリャに)
  • 20cmのソースパン
  • 16cmのソースパン2個(長時間発酵パンに最適なので2個)

 

T-falの気に入っているところは

  1. とにかくくっつかない!香りや風味を楽しむためだけに油脂を使える
  2. デザインが美しい。色も形もロゴも洗練されている
  3. おいしい。餃子はパリっと、お魚・練り物・お肉はふっくらジューシーに焼ける
  4. オーブンで使える。冷蔵庫で使える
  5. すっきり収納
  6. 軽い(体力ひかえめなわたしには重要)

 

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左はジップロックの容器(旧モデル)。右はiwakiのふた付き耐熱ガラス容器 パックぼうる 4個セット Amazonで2,027円。

 

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ジップロックの容器には、冷凍ご飯100g、ひとくち残ったおかず、切ったフルーツ、スープ、食べかけのおかし、ミニサイズの豆腐、サルサなど、何でも入れます。

iwakiの耐熱ガラス容器にも、何でも入れます。ジップロックよりもたくさん入るので、違いはそれくらい。

耐熱ガラスなので調理器具としても活躍していて、電子レンジで蒸し野菜を作ったり、オーブンでひとり分のグラタンを作ればそのまま食卓へ出しています。

 

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どちらもフタは電子レンジで使えます。

 

すっきり重ねてゆったり収納。ありがたいですね。

 

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上の段: ガラス瓶いろいろ+ふた

下の段 左から: シンプル平らな焼き網、オーブン付属のワイヤーラック、オーブントレイ、T-falソースパンのプラスチックふた、バット付属の金網、T-falフライパンのガラスのふた、バット3枚、キッチンスケール、まな板3枚

 

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上の段 左: 包丁シャープナー、コーヒーケトル、ケトルの下に蒸し器(鍋の底に置くタイプ)

上の段 右: 羽釜、羽釜の下にピザストーン

下の段 左: ボウル、ザル、てっぺんに22cmのフライパン

下の段 右: フライパンと鍋

 

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近所のスーパーで見つけたドリップコーヒー用のケトルは1,000円くらい。シンプルデザインが気に入りました。機能も遜色なし。

 

羽釜は、ウルシヤマ金属工業という会社の製品です。10年以上前に購入し、値段は失念。

4合炊き、内側はテフロン加工をされているのでお手入れが簡単です。でもおこげがちゃんとできる。冷凍して解凍しても味がよい。

どれくらい美味しいかというと、別れた直後に前の旦那さんから「あのお釜はどこのでしょうか?オレも自分のを買いたいです」というメールが来るくらい。

 

現行モデルは「越後の釜職人 4号炊き」 http://www.zakkers.com/SHOP/192105.html

最初は黒い耐熱塗装がしてありますが、何年も磨くうちに銀色に変わります。(わたしはこの形が気に入っています)

 

羽釜でご飯を炊く手順はいたって単純です。でも炊飯器と違いガス火ですから、13分ほど火のそばにいなければなりません。

これもマインドフルな料理の一環なのかも。

 

 

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