さらっと見る目次
- 0. 言語学習を習慣化するための基本
- 0.0 ここまで読んで、もはや怒りとイライラを感じている方へ
- 0.1. 実際に勉強し・練習する
- 0.1.1 こころ優しいブログ読者の方その後のエピソード
- 0.5. 実際に勉強し・練習する人は上達している
- 1.今はじめる
- 1.5. はじめ方
- 1.5.5. 「やる気でない」ので、1.5.がムリだった方
- 1.6. (今からやってもムダかもしれない)とお思いの方へ
- 1.7. 完璧主義をやめたい方へ:具体的な TIP
- 2.昨日、おととい、先おととい、〇〇語の勉強・練習を、しなかった方へ
- 2.1. 英語の勉強をやりたくないのは当然のことである件
- 2.2. 自分を責めない・罰を与えない
- 2.3. 「ご褒美」をやめる
- 2.4. 勉強を始められないスパイラル(ぷつん。と断ち切る方法)
- 2.5.勉強・練習の時間を増やす
- 3.カレンダー/スケジュール帳に記入する
- 4.『練習』という言葉を使う
- 4.1. 英語の練習 ≠ 外国人相手に英語を話すこと
- 4.2. 言語交換(ランゲージ・エクスチェンジ)アプリは、やめておく
- 5.独りでやろうとしない
- 6.最短かつ最小努力で〇〇語を習得する方法
- 6.5. ふと基本を確認する
- 7.英語学習のマインドセット:あなたのせいではないのです
- 8. 選択式問題を短時間で解くための考え方(←めずらしく純テクニックの話)
- 8.1. おまけ
- 8.2. いったいどういう資格があってこういうこと言ってるの?
- 2024年3月22日の本日のスペシャル
- 2023年7月3日の本日のスペシャル
- 2023年5月5日~5月6日の本日のスペシャル
- 2023年4月26日の本日のスペシャル
追加した情報は、2024年3月22日の本日のスペシャル、新しいセクション『0.0 ここまで読んで、もはや怒りとイライラを感じている方へ』、あちこち加筆変更。なぜかいまだヒット中の記事をご紹介します『返り討ち』。
~~~
こころ優しいブログ読者の方から、問い合わせフォーム経由で(英語で書かれた)メールをいただきました。ファンメールなのだそうです。うれしいですね。
メールの結びの部分に「日本語を学習するための Tips が欲しいです。Tipsを、ください!!!(←超訳あゆう子)」という意味のことが、3回も書かれており、すべて大文字。
熱意というか切羽詰まり方というか、伝わってきます。そんなわけで、ブログでわたしの考えをシェアしています。
そもそも Tips(ティップス)って何?かというと、
Tipsとは、助言、ヒント、秘訣、秘法(~中略~)コツや小技、ちょっとした工夫、テクニック、対処法、裏技などを表すことが多い。
無くても困らないが、知っていれば物事をうまく、あるいは効率的に進められる、実践的な技能や知恵のことをこのように呼ぶことが多い。
(~中略~)非公開の、非正規の、秘密の、あまり知られていない、といったニュアンスを含むこともある。(IT用語辞典e-Wordsより)
実はわたし、言語学習における『Tips(ティップス)』という言葉に対し、懐疑的な気持ちを持っているのです。なぜかを説明しますね。
わたしたち人類は、
自分は知らない(けど他人は知ってるかもしれない)裏技があり、それを手に入れさえすれば英語を完全攻略できるはず(そもそも『攻略』という響きがキモすぎる)
有利な情報を知る前に始めたら損をするかも、まずはノウハウを集めないと・・もっと・・もっと・・
と、このように思わされているような気がする。
誰かにとって効果のある方法が、あなたにとって効果があるかどうかなんて、わかりません。
あなた様はもうすでに、言語学習法ブログと言語学習法 Twitter アカウントと言語学習法本は、読み尽くしてらっしゃると思うので!
YouTubeビデオも見尽くしてらっしゃると思うので!
ツールについてもよくご存じだし、アプリも持ってらっしゃると思うので!
いったん言語学習法の研究*をお休みし、そろそろ勉強と練習を。はじめませんか?
この記事では、シンプルで効果あるけど人気ない、そういう Tips をご紹介していきます。少しずつ項目を追加して、どんどん更新していく予定です。
質問やリクエストはお気軽に連絡フォームやニュースレターの返信からお寄せください。ブログ記事でお答えします。
自分に合った方法を見つけたい方・英語を昔のように話したい方・1年半後に使えるようになりたい方は、カレンダーからコーチングセッションをご予約いただけます。(予約をする前に説明をお読みください)
(*注:この記事は、言語学習を研究したい/言語学習について語り合いたい、という方に向けてではなく、言語学習を実行したい方、とくに英語を勉強して使えるようになりたい方に向けて書いています)
0. 言語学習を習慣化するための基本
アイデンティティをベースとした習慣化を説明した、爆発的なベストセラー『ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣』という本があります。言語学習を始めたい、続けたい、という方に、とてもおすすめ。
この本の核となっている部分が『第2章 習慣がアイデンティティーを形成する(逆もまた真なり)』です。ふだん習慣化の本を読んだりYouTubeビデオを観まくってる方は、ここだけ読めばOKかも。
第2章は Kindle のサンプルダウンロードに含まれており、全文無料で読むことができます。(Kindle本体がなくても、スマートフォンやタブレットで無料の kindle アプリを入れるだけで読める)
0.0 ここまで読んで、もはや怒りとイライラを感じている方へ
「だから。自分が知りたいのは「なぜ」ずっと日本に住んでるあゆう子さんがそこまで英語を話せるかってことだけなんだけど。
それ以外の話には興味ないんだけど。
なぜあゆう子さんがまだ英語を忘れていないのかという理由が知りたいだけなんだけど。
具体的な方法が知りたいだけなんだけど。
あなたみたいな人が、なんで英語できるの?何したの?おかしいでしょ?
もったいつけてないでさっさと教えたら?」
わたしは何度も詰め寄られたことがあります。昔は(怖い・・なんでそんなにえばってるのか不思議)と思っていましたが、今は「困っているのかも」と思います。人類困るとえばっちゃうことってないですか?わたしは経験ありますよ。
「わたしはこれとこれをしました。今はこれとこれをしています。かくかくしかじか」と無料でお伝えしていたこともあります。(←内容はおおむねブログに書いてある)
今はやりません。理由は、まったく効果がなかったから。無料でやり方を知っても実行する人は、ほぼいなかった。
やり方っていっても、実際にやるかどうかについてはわたしは関与してないし。
実行した人は元夫。彼は銀座の英会話スクールの90万円のコースに通っていたけれど、そのコースが終わる前に英語を話せるようになったので時間がもったいないから途中でさっさと自主卒業・・人それぞれだと思うのです。
0.1. 実際に勉強し・練習する
わたしたち人類ってうっかりしていて、〇〇語学習法の Tips を追い求めるあまり、勉強だの練習だのするのを忘れがち。
英語を勉強したいけど、(うっかり)半年(とか二年とか!)英語を1分も勉強していない、でも「勉強法の本は常に何かしら読んでいるんですよ」(と、本を出して見せてくれる)
という方々のお手伝いをしてきたわたしのおすすめは、これ。
もっとも速く・もっとも効率的で・もっとも回り道をしなくてすむ言語習得法は、勉強し、練習することです。身もふたもなくてすまぬ。
(だからそうじゃなくて。具体的な『やり方』を訊いてるんだってば!)
(だからそうじゃなくて。勉強を始めるために具体的な『ノウハウ』の『なまえ』を知りたいんだってば!)
とお思いでしょうか。またイライラしてきちゃった方は、前のセクションに戻ってくださいね。コーチングセッションでお話をうかがうこともできます。わたしじゃなくていいので!好きなコーチや先生に相談してみてください。人の目を気にしないでよい安全な場所で、プロの誰かに話を聞いてもらえるってかけがえのないことです。
0.1.1 こころ優しいブログ読者の方その後のエピソード
冒頭に出てきた「日本語を学習するための Tips が欲しいです。Tipsを、ください!!!」と大文字で訴えていた方(Vさん)とは、その後どんなやり取りがあったのかというと。
わたしの返信は、いつものパターンです。「Tipsは、まずは実際に勉強して練習を続けてみるといいですよ。」
Vさんの返信も、いつものパターン。「あゆうこさん。そうではなくて。まずは私が日本語を話せるようになる簡単な方法が知りたいのです。具体的な Tips が欲しいのです。言ってることわかりませんか?」
わたしはVさんのことは何も知らないので、Vさんが確実に『日本語を話せるようになる簡単な方法』は『実際に勉強し練習すること』以外には、わかりません。それでも、Vさんがイラっとする気持ちはわかります。
裏技を求めているのに「勉強」とか「練習」と言われたら、そりゃガッカリするし腹も立ちます。みんな最初はそうです!
ちょっと考えて、わたしの知り合い(Aさん)のことを書いて送りました。
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Aさんのことは、5年くらい前のブログ記事に書きました。
Aさんは機械学習エンジニアで、テルグ語とタミル語と英語を使い、日本語を勉強し始めて7ヶ月です。職場では英語なので、日本語を使う機会はありません。
その辺を歩いていると看板やポスターを読みあげてくれます。このブログも日本語で読みあげてくれました。ときどき「この漢字なに?」ってなりますが、基本すいすい。
「どうやって勉強してるの?学校行ってるの?せんせい?」
「ううん、自分でふつうにこれだけ」と見せてくれたテキスト2冊は、書店にふつうに売ってる参考書。これを最初から順番にやったそうです。
驚異的だと思いますか?(驚異的ですよね!)
でもAさんは、勉強して練習してる。バックパックに入れて常に持ち歩いている教本と問題集を、最初から順番に、まいにち少しずつ。
天才頭脳な人だって、勉強しているのです。
~~~~~
そしたら「なんか・・すごくわかりました。ありがとう。」と返信が。今ごろ日本語うまくなってるだろうな~Vさんも天才頭脳だと思うし。
0.5. 実際に勉強し・練習する人は上達している
わたしはたまたま仕事柄、言語学習をする人が周りに(ものすごく)多い環境で過ごしてきた(のと、けっこう長く生きてる)ので、いろんな人を見てきています。(←何百人単位)
勉強している言語に関係なく、〇〇語をできるようになった人は、勉強をして練習を積んだ人。
そういう人達との会話には、Tips とか裏技とかテクニックって、出てきたことないです。(今日はこれやった、あれはうまくいかなかった、今からこれやる、みたいな話はよく聞く)
もちろんわたし達は日々 Google していますから Tips を探して生きてます。わたしもそうです。役に立ちますよね。
だけど究極的には、Tips は Tips、自分は自分。人それぞれなのです。
初めて会った頃は日本語ぜんぜんわからなかった同僚が、10年くらいしたら、
「(昔は英語で話していたけど最近は日本語が上達しすぎて)日本語でないとストレスたまっちゃう・・」
ようになってたりすると、自分のことのようにうれしいわたし。だってあなたは勉強したもんね❤
ひらがなゴリゴリ学習帳!漢字ゴリゴリ練習帳!みたいな日本語学習中の若い方に出会うと、
あゆう子 「いつかこういう日が来るから!勉強おきばりやす」と(英語で)お伝えしています。
こういう日ってどんな日?
その方 「(自分の日本語に比べてあゆう子の英語がヒドすぎて)耳が・・耳が痛い。お願いですから日本語に切り替えてください」
そんな日にはわたし、小躍りしてしまうもんね。だってあなたは練習したもんね❤
(ちなみにわたしがこういうこと言うと、若い方はじゃっかん引いちゃうんだけど、同時にうれしそうなのです。ふふふ)
1.今はじめる
今の瞬間、あなたは馬の骨ブログを読んでくださっていますよね?
ありがとうございます。でもブログの続きはあとで読むとして、1.5. はじめ方 を実行してみてください。
1.5. はじめ方
1.スマートフォンのタイマーで『15分』を設定する。(10分でもOK)
2.以下のうち、どれかひとつ開く。
・テキスト本/問題集
・語学学習アプリ
・フラッシュカードアプリ
・(勉強中の言語で書かれた)読みかけの小説
3.目の前にあることを、やる。
4.タイマーが鳴ったら、やめる。
はい、おつかれさまでした。勉強しましたね。はじめましたね。(小躍りする)
どんな気持ちですか? この15分間で、気づいたことは何と何と何ですか? メモしておきましょう。
(誰かに言いつけたい方は、連絡フォームからメールで、わたしに言いつけられます。笑。メールで誰かに言いつけると良いことは、書かないと言いつけられないので記録が残るところ!)
この15分間で気づいたことは、あなたに合う勉強法を見いだすための材料=データでもあります。
気づいたことは、何個ありましたか?
1.5.5. 「やる気でない」ので、1.5.がムリだった方
人類うごけないことも、やる気でないときも、あります。今ダラけ中、という方は、以下のトリガー(動作の引き金)をどれか、試してみるとスマートフォンのタイマーにたどり着くことができるかもしれません。
・パンパン!と手を叩く
・あゆう子ぉっ!と叫んでみる(もちろんわたしの名前じゃなくても)
・立ち上がって3秒踊ってみる(踊りのジャンルは何でもOK)
いっしょに仕事をする前に必ずわたしの名前を連呼しながら踊ってくれる友人がいます。
わたしも真似して(ちょっと恥ずかしいのでひかえめだけど)相手の名前を呼んで踊る。これが効く。作業開始のエネルギーを呼び起こすのです。
パンパン!は朝起きると神棚に向かってやってます。
1.6. (今からやってもムダかもしれない)とお思いの方へ
今から勉強して話せるようになった頃には英語を使って XYZ するには遅すぎる。今からやってもムダかも、とお思いの方。
あなたはひとりではありません。同じように感じている仲間はたくさんいます。最近そういう話を聞いたばかりのわたし。
たしかに言われてみればムダかも。〇〇語を勉強しても将来「役に立つ」か「モノになる」か「元が取れる」かなんて、そんなことはやってみないとわかりません。
それでもあなたがやりたいことならば。やればいいのです。
イヤならやめればいいのです。
1.7. 完璧主義をやめたい方へ:具体的な TIP
まずは完ぺき主義を治さないと!そのためには自己肯定感を高めないと!と、お思いの方へ、わたしからのメッセージをお送りしますね。
そもそも完璧主義は治すようなものではないですし。ただ、そこにある。そういう状態。わたしも完ぺき主義なときがしばしばあります。頻度の差こそあれ、たいていの人は完璧主義の波に襲われることがあるのでは。特に体調がよくないとき、精神的にテンパってるときなんかは襲われがち。
そもそも完璧という状態は現実世界=リアルな物や状態を描写する言葉ではありません。よお~~く観察すると森羅万象なんにでも不完璧なカ所が見つかります。完璧という言葉はファンタジー語なんですよね、ファンタジーです。そんなわけで、素敵なファンタジーはファンタジーとして取っておいていいので、ちょっと動いてみるのが吉。
それと、何かに夢中になっているときは、完璧にしないと!あーでこーでー、とか考えてないと思うのです、わたし達。
完璧主義をやめる本やブログを読んだり自己肯定感を上げる YouTube ビデオを観る時間のうち、ほんの一部(15分~くらい)を〇〇語の勉強と練習に充ててみましょう。
(あくまで完璧主義のせいで精神的にしんどかったり日常生活に支障が出たりしていない場合の話です。精神的にしんどかったり日常生活に支障が出ている場合は話が別)
2.昨日、おととい、先おととい、〇〇語の勉強・練習を、しなかった方へ
すぐ手軽に、語学学習の時間を作る方法
おすすめは、〇〇語の勉強法に関する本やブログやSNSを読んだり、勉強術のビデオを見て過ごす時間を(一生ではなく、とりあえず一週間か二週間だけ)じっさいの勉強・練習に充てることです。
で、代わりに何をするかとういと:
・家にある古いテキスト本/放置ぎみの問題集を見てみる(キライなら処分)
・スマートフォンで語学学習アプリを開いてみる
・フラッシュカードアプリで単語帳を開いてみる(自分で作るより既成のを使うのがラク)
・オンライン英会話に登録してぼちぼち/ガツガツ話してみる
・コーチに話して宿題を出してもらう
・知らない単語を5個おぼえてみる
迷った方は『デュオリンゴ Duolingo』をダウンロードして始めればOK。(一生デュオリンゴ、ではなく、とりあえず一週間か二週間でOK。好みとか相性がありますから)
2.1. 英語の勉強をやりたくないのは当然のことである件
ほんとは英語で話したいのに使いたいのに。なのにやれていないのには、それなりの理由があります。
英語の授業たのしかったですか?覚えたての英単語を(みんなの前で)のびのび発音できるような環境でしたか?
「YES!」って答えられる方は、そんなにいないのでは。
(わたしを含め)ほとんどの方は英語の授業って恐怖だの屈辱だの恥だの、イヤな思い出いっぱい。なのではないでしょうか。
そういう体験って引きずる(ようにできてる人類の心理)。自分そうだな~とお思いの方は、ちょっとめんどくさいんですがスクロールして「7.英語学習のマインドセット」を先に読んでみてください。
これじゃあ勉強したくないのもムリないね・・イヤな気分になるのも当然だよ・・と思うはずです、ホントに。
2.2. 自分を責めない・罰を与えない
勉強しなかったくらいで自分を責めたり自分に罰を与えるのは、やめましょう。(わたしたち人類は、他者でも自己でも誰かに罰を与えると、快楽ホルモンが出ることが実験でわかっています。なので、自分を責めたり、自分に対しておかしな罰則を科すのは自然なことかも。でも、行動を変えるうえでは効果ゼロまたはマイナス)
子ども(の行動をコントロールする目的で)罰を与えても、効果がない(どころか逆効果である)ことが、さまざまな実験でわかっています。おとなでも結果は同じです。
2.3. 「ご褒美」をやめる
子どもにご褒美を与えても効果のない(どころかおおいに逆効果である)ことが、さまざまな実験でわかっています。
ご褒美メンタリティと罰するメンタリティは、表裏一体なので、ご褒美もやめておいたほうがいいです。
この過去問集やり終わったらパフェ、とか、英検〇級とれたらイギリス旅行、とかじゃなく、お腹が大丈夫なら明日にでも好きなお店でパフェ食べて、さっさとロンドンの Airbnbでも探してみましょう。
(これって裏を返すとパフェが食べられてないのは勉強してないせい、イギリス行けないのも勉強してないせい、ってそりゃ気分も悪くなるし変な恨みが発生しそう)
パフェだのイギリスだのに関係なく、勉強をすればいいのです。どうしてもご褒美という言葉を使いたいならば、勉強できたことじたいがご褒美なのでは。
前よりもちょっとでも英語がわかるようになったことが、今日も無事に英語を練習できたことが、心を満たしてくれるのではないでしょうか。今日はこれやった、とニンマリできたらそれがご褒美。
そもそも勉強するしないにかかわらず、あなたはあなたの好きなようにしていいし、やりたいことをやっていいのです。(しまった、これは英語学習の記事だった)
2.4. 勉強を始められないスパイラル(ぷつん。と断ち切る方法)
「始める」「続ける」を阻むスパイラル
下に書いたスパイラルは、わたし自身の経験と、いろんな方々に聞いた経験談にもとづいたもの。どう思いますか?
〇〇語の勉強しなきゃ
↓
やろうかな。今日はやめようかな。いつやろうかな。でもタイミングが。どうしよう(ぐるぐる)
↓
前にやったことぜんぶ忘れてるかも・難しいかも・退屈かも・いまからやっても意味ないかも・さみしいかも(過去のストレス噴出)
↓
気分わろし → やらない → 数日が経過
↓
上の「〇〇語の勉強しなきゃ」に戻る
ぷつん。と断ち切る方法ひとつ
シンプルな宣言文をひとつ作りましょう。たとえば:
「わたしは、北京語の学習を、仕事用のデスクで、デュオリンゴで、ドイツ語とフランス語の練習をする前に、やります。」
・何を「北京語の学習を」
・どこで「仕事用のデスクで」および「デュオリンゴで」
・いつ「ドイツ語とフランス語の練習をする前に」
「いつ」は、もちろん「何時何分」でも大丈夫なのですが、ほかの習慣(わたしの場合はドイツ語とフランス語の練習だけど、他の習慣でもOK。たとえば歯みがきとか)にくっつけるのがおすすめ。
ドイツ語とフランス語の練習は毎日やる習慣が定着しているので(←547日め)、それにくっつけることで、もれなく北京語も毎日(あれこれ悩まないでも)練習できてしまう仕組みです。
せっかく作った宣言文を誰かに言いつけたい方は、問い合わせフォームから送ってくださってOKですよ。
2.5.勉強・練習の時間を増やす
昨日、おととい、先おととい、〇〇語の勉強・練習を、した方へ
過去1週間に、合計〇時間〇分、勉強・練習しましたか?
その数字を見て、どう思いますか?
もしかすると(これは少な過ぎる)と思うかもしれないし、あるいは(むしろ充分なのでは?)と思うかも。
そうすると、次にどうしたらよいのか、どうしたいのか、わかりやすいです。
3.カレンダー/スケジュール帳に記入する
『やることリスト』に、
・〇〇語の勉強
と入ってるけど、なぜか勉強できてない方は、
カレンダー(デジタルでも壁掛けでも手帳でも、あなたがふだん愛用してらっしゃる予定表のことです)に書き込んでないからかも。
〇〇語の勉強を、決まった予定として入れてしまいましょう。
わたしの場合、お風呂のお湯がたまるのを待つあいだ、デュオリンゴでフランス語とドイツ語を練習しています。以前は朝のルーティーンの最後に入れていましたが、朝だと元気で飛ばしすぎ。つかれるので夕方に移動しました。
予定に入れてしまうと『いつやる』『何やる』『やろうか』『やめようか』あれこれ迷わずとっとと実行できるのが便利です。
どれくらいの時間やるか、何時何分からはじめるか、何をやるかetc.は人によって違います。言語学習の目的も、切羽詰まり度も、何もかも人それぞれだから。
ただ、カレンダーに書き込むことで、実行する可能性が高まることは、数々の実験により証明されています。
4.『練習』という言葉を使う
もちろん『勉強』という言葉も使いますが、わたしは『〇〇語の練習』と言うのが好きです。たとえば、
「これからフランス語の練習をしまーす」「いまドイツ語の練習中でーす」
そうすると、周りの人たちも『練習』って言い始めるのがおもしろいんです。そういうことってないですか?
コトバンクによると、練習とは(太字はわたしが付けました)
〘名〙 学問や技芸などを繰り返し学習すること。また、一定の作業を反復して、その技術を身につけること。
特定の行動をより能率的に行うために,あるいは特定の習慣を形成するために一定の行動を反復して行うこと。
〇〇語の練習も習慣だけど、そもそも〇〇語を話すことじたい、習慣ですよね。
さらに、このような解説が。
練習は、ただ多くの量をこなせば効果があがるというものではない。効果的な練習を行うために、心理学者や教育学者がいろいろな原理や方法を研究している。[中略]
(1)練習の意義、必要性、練習への興味などを感じさせ、意欲的に取り組ませる。
(2)適宜評価をし、欠点に気づかせたり、励ましたり、競争意識をもたせたり、成功感、達成感を体験させたりする。
(3)易から難へと進む練習であること。
(4)一つの作業をいくつかに分けて練習する(分習法)か、全体を何回も反復する(全習法)[以下略]
(2)と(3)と(4)デュオリンゴそのものだわ・・。
練習という言葉を使うことで、いま自分は練習してんだな!と思えるのがいいです。(←科学的にも証明されている)
4.1. 英語の練習 ≠ 外国人相手に英語を話すこと
〇〇語の練習=外国人相手に〇〇語を話すこと、ではありません。
もしも目の前の誰かが『練習台』に見えたなら、相手が人間であることを思い出すのが吉。
合意のもとに『〇〇語の練習相手』になっている場合においても、相手が人間であることにかわりはありませんよね。
夢中になっていると忘れがちなんだけど、その人は、人間です。
「日本財団18歳意識調査『第14回 – 海外と日本 -』自由解答集:今後外国人の友人を作りたいと思うか。」という、ちょっと興味深い資料を見つけました。英語のため、という回答がけっこう多い。
おととしのお正月明け。オンラインで初めて会った知らない人(←ロシアの人で以前日本で研究していたらしい)がいきなり、
その人 「あ、日本人?やった!あー日本語ひさしぶり。最近ぜんぜん話してないからやっと練習できる。練習するよ~。自分こーであーでこういう研究しててこの論文は来年の春に締め切りであーでこーで」
わたし 「こんにちは。(相手の話を遮って)そうなんだ、ではわたし仕事を始めますね。幸運を祈る」
その人 「え?え?」
こういうひと、年に一度くらい出会います。(理由はどうでもいいけど)とりあえずわたしのことは人間に見えてない。なんか気持ち悪い。心によくない。
そしてこれ、日本にいる英語を話す『外国人』のひと達が昔よくボヤいてた現象。「日本人のともだち自分と英会話したいだけな気がする。さみしい」
そりゃさみしいわよね。
英語を上達させるため、と思わないほうが、気の合う友達できますよ。(あ、しまった。この記事は言語学習の記事だった)
4.2. 言語交換(ランゲージ・エクスチェンジ)アプリは、やめておく
ランゲージ・エクスチェンジは、合う人・合わない人がいます。人によりけりですよね**。
で、わたしは今、こんなブログのこんな記事を読んでる方に向かって話しかけています。
1.あなたと気の合う人&あなたが、
2.ぐうぜんお互いの使用言語を勉強しており、
3.たまたまスケジュールが合って、
4.(ストレスにならない程度に)お互いの習熟度がマッチしている
5.言語交換とか関係なく、なんか胸がときめく❤
場合は別として、ランゲージ・エクスチェンジは、やめておくのが吉。たぶん合わないから。
もしもあなたが、
・物事や人との関わりに意味を見いだしたいタイプ。意味のある会話をしたい方
・雑談は苦手
・人の話を聞くのが上手い(と言われたことのある)方
であれば、エネルギーを吸い取られ、消耗する可能性が高いです。
(**さいきん20代の知人が「前のバイト先の同僚ふたりは italki で会って彼氏彼女になったんだって。仲良くてかわいい」と、そして別の20代の知人は「italki やってみたら意味の無い話がつまんなすぎて鬱になりそうだったからやめた」と話していました。人それぞれなのよね)
5.独りでやろうとしない
誰にも知られず・誰にも見られず・誰にも頼らず独学し、ある日カンペキになって周りをアッと言わす。
ま、それもいいんだけど。(美学?)
誰かに知ってもらって・誰かに見てもらって・誰かに頼ってコツコツ勉強し、ある日やっててよかったな~とうれしく思う。
この程度でどうでしょうか?
勉強したのは 100% 自分なんだし、練習したのも 100% 自分なんだから。
独りでやらないアイデアをいくつかどうぞ。ご自分に合うものを、ご自分に合うように、ひとつでもいくつでも。
- スクールに行く(好きな街だと通学たのしい)
- 気の合う人と、同じスペースで別々に勉強(カフェとかZoomとか図書館とか)
- 気の合う家庭教師の先生やコーチに相談する
- オンライン英会話(好きな先生だと会話はずむ)
- 気の合う家族といっしょにNHKの英語講座みる
- 心のよい人たちとデュオリンゴでフォローし合う
- 気の合う人と・定期的に・言語学習の様子を報告し合う
注意点がひとつあります。SNS(たとえばInstagramやTwitterやFacebook)で言語学習の進捗を報告すると、行くたびにコンテンツのブラックホールに吸い込まれる可能性があるので、吸い込まれがちな方は避けたほうがいいかもしれせん。
6.最短かつ最小努力で〇〇語を習得する方法
語学学習を検討中の方から、最近こういうご相談をいただきました。(わたしは日本語を教えたことはありません。コーチングで英語学習の支援をしているのでお便りくださったのかも?ちなみにこの方は仕事で切羽詰まって、というわけではない様子でした)
「自分はふだん XYZ語と英語を使っている。XYZ語と日本語は語順が同じで、語彙も似ているところがあり、学びやすいと聞いた。
でも日本語は文字が3種類もあって、覚えるのに時間がかかり、ムダだと思う。会話だけできればいい。
最短かつ最少努力で日本語を話せるようになる方法を教えて欲しい。」
最短かつ最小努力で新しい言語を習得する方法は、勉強を始めることです。
いますぐ勉強を始めたら、そしてもしも興味がわいたなら、ひらがなカタカナ漢字も知りたくなると思うのです。そりゃもうやめろと言われたってやりますよね、こういうときは。(想像するとこっちまで楽しい)
知りたくなってしまったら、そのときどきの状況に合わせて、ぼちぼちでもがつがつでも、やり方を工夫して練習したくなると思うのです。
わたしに今すぐできるお手伝いは、1.あなたが勉強をはじめること、2.やり方の工夫、3.ぼちぼちがつがつ計画 を支援すること、の3つです。と、お答えしましたよ。欲しいもの、価値観、世界観は、人それぞれ。気が合いそうならば予約もできます。
6.5. ふと基本を確認する
〇〇語の勉強をしたいのにできてない方、どうも身が入らない方、なんかいろいろ難しいと感じる方は、念のため基本を確認してみましょう。
- 昨日は何時に寝て今朝は何時に起きた?おとといは?
- さいきん体重が極端に増えたり減ったりした?
- 痛いところ、ない?
- 昨日はごはん、なに食べた?今日は?
- (晴眼者の場合)目は見えてる?
- (聴者の場合)耳は聞こえてる?
- 昨日とおととい、何回つかれた?
- 文字は読めてる?
- さみしい?
もしかしたら睡眠不足?メガネ合わない?UDフォントなら見やすい?体調よくない?
言語学習以外のことは、できていますか?
言語学習以外のことで(どうにかしたい・・)ことはありますか?
7.英語学習のマインドセット:あなたのせいではないのです
ここでは英語以外の言語ではなく、英語学習のマインドセットについて書きます。
内田樹の本を読んでいたら、「AI時代の英語教育について」という、東京の私学の文系教科研究会(外国語)で行った講演録がありました。(「サル化する世界」という本の178ページ~240ページ)
そのなかで著者が「『英語が使える日本人』の育成のための行動計画の策定について」という文部科学省の資料から引用しており、強烈にヘンテコだったので、わたしもさっそくインターネットで探して全文、読んでみました。
いちばん最初の文↓
今日においては、経済、社会の様々な面でグローバル化が急速に進展し、人の流れ、物の流れのみならず、情報、資本などの国境を越えた移動が活発となり、国際的な相互依存関係が深まっています。それとともに、国際的な経済競争は激化し、メガコンペティションと呼ばれる状態が到来する中、これに対する果敢な挑戦が求められています。
それに対する内田樹のコメント(「サル化する世界」193ページ)↓
冒頭がこれです。まず「経済」の話から始まる。「経済競争」「メガコンペティション」というラットレース的な状況が設定されて、そこでの「果敢な挑戦」が求められている。英語教育についての基本政策が「金の話」と「競争の話」から始まる。始まるどころか全編それしか書かれていない。
上記の文科省資料の引用(「サル化する世界」194ページ)↓
このような状況の中、英語は、母語の異なる人々の間をつなぐ国際的共通語としてもっとも中心的な役割を果たしており、子どもたちが21世紀を生き抜くためには、国際的共通語としての英語のコミュニケーション能力を身につけることが不可欠です。
現状では、日本人の多くが、英語力が十分でないために、外国人との交流において制限を受けたり、適切な評価が得られないといった自体も生じています。
内田樹のコメント(本「サル化する世界」194ページ。圏点の部分はイタリックにし、太字はわたしが強調したかったので追加)↓
「金」と「競争」の話の次は「格付け」の話です。ここには異文化に対する好奇心も、自分たちの価値観とは異なる価値観を具えた文化に対する敬意も、何もありません。人間たちは金を求めて競争しており、その競争では英語ができることが死活的に重要で、英語力が不足していると「制限を受けたり」「適切な評価が得られない」という脅しがなされているだけです。そんなのは日本人なら誰でもすでに知っていることです。でも、「英語が使える日本人」に求められているのは「日本人なら誰でもすでに知っていること」なのです。
外国語を学ぶことの本義は、一言で言えば、「日本人なら誰でもすでに知っていること」の外部について学ぶことです。母語的な価値観の「外部」が存在するということを知ることです。自分たちの母語では記述できない、母語にはその語彙さえ存在しない思念や感情や論理が存在すると知ることです。
でも、この文科省の作文には、外国語を学ぶのは「日本人なら誰でもすでに知っていること」の檻から逃れ出るためだとうい発想がみじんもない。自分たちの狭隘(きょうあい)な、ローカルな価値観の「外側」について学ぶことは「国際的な相互依存関係」のうちで適切なふるまいをするために必須であるという見識さえ見られない。僕は外国語学習の動機づけとして、かつて、これほど貧しく、知性を欠いた文章を読んだことがありません。
日本の学校で英語教育を受けたわたし達。基本がこういうマインドセットなので、邪念?が出てもムリないです。以下はそういうことについて書いた記事。
子どもの頃から膨大な時間をかけてたたき込まれたマインドセットだから、魔法の杖のひとふりで消してしまうことはできません(たぶん)。でも、
気づいて認めて横においておくことで、いまなら少し、自由になれると思うのです。こういう話ができる人と、こういう話をしましょう。
英語を勉強しないと人より遅れてしまう、英語ができないと負けてしまう、英語を勉強しないと損をする・・
そんなことよりあなたは何が好きで、何に興味があって、何におこづかいを遣ってますか?(フフ、たのしい)
あなたはどんな価値観を大切にしていて、誰と何について話したい?
勉強するならそっちが知りたいですよね。情報は、あなたの中にあります。
おまけ:この内田本ぜんぶおもしろかったけど、わたしが特に興味深いと思ったのは以下の項目です。
・「目標文化」へアクセスする手段としての言語(185ページ)
・消費者としてふるまう学生たち(198ページ)
・オーラル・コミュニケーション偏重について(220ページ)←ほんとそのとおり。いやはや。
8. 選択式問題を短時間で解くための考え方(←めずらしく純テクニックの話)
英検 や TOEIC だけでなく、試験科目やジャンルを問わず、どんな選択式問題にも応用できる方法です。
『a、b、c、d、e のうち、正しいものを選べ』と訊かれたとします。カッコのなかはあなたの頭の中のコメント。
a (ん、これ知ってる)
b (なにこれ知らない初めてみた)
c (これ前に出てきた)
d (ふむふむ)
e (なるほど)
するとたいてい、初めてみた b を除く、 a、c、d、e のどれかを選ぶ流れ。まったく違うのは置いとくとして、それっぽいものあるけど、どれもしっくりこない。でもどれか選ばないと。
うーーん。迷う。
とかやってる場合ではありません。
a、c、d、e すべて『誤』だったらば、選ぶべきは b に決まっています。とっとと b をマークして次の問題に進むのが吉。
言うは易く行うは!難し。むかし講師をしていたときの生徒さんが、
「頭ではわかるけど、僕の心がイヤがっています先生。uncomfortableぅ~」
さすが Sくん、すばらしい(言葉のセンスも良すぎる)。おっしゃるとおりです。心が uncomfortableぅ~ になってしまうのには、もっともな理由が。
わたしたち人類には、ほおっておくと
・自分が知っていることは『正』
・自分が知らないことは『誤』
・自分はすべて知っている
と思ってしまう認知バイアスが備わっています。自分になじみのあるもの・同質なものは『正』『善』だと思いたい/思ってしまう反面、自分が知らないもの・異質なものは『誤』や『悪』だと思いたい/思ってしまう。そして自分の知らないこと・なじみのないものはスルーしがち。
とにかく。あなたが知っているか、見たことあるか、あなたが勉強してきたテキストに出てきたかどうかなんて、試験を作ってる人にとっては知ったことではありません。受験中のあなたは、得点できる選択肢を選ぶというミッションをまっとうしましょう。
知らない答えを選択肢から除外しない。最初は抵抗ありますけど意識して練習すると、すぐに慣れます。
この方法は、わたしが十代の終わりにちょっとだけ通っていた The Princeton Review(ザ・プリンストン・レビュー。現アゴス・ジャパン)というスクールの先生に教わりました。勉強のみならず、生きる指針のひとつとして、いまも大切にしています。
8.1. おまけ
選択肢をぜんぶチェックする前に該当する(=得点できる)答えが見つかりましたか?
その場合、残りの選択肢は見ないでマークし、次の問題に進むのも吉。体力ひかえめな受験生には特におすすめ。
続く。
8.2. いったいどういう資格があってこういうこと言ってるの?
資格かどうかはわかりませんが:
都内の英語専門塾で6年間、非常勤講師として個別の学習プログラムを作成・指導していました。
生徒さんは、ほとんど行きたい大学に進学した人々でしたが、オタクやスポーツの世界に進んだ人、そもそも勉強は向かないことがわかった人、塾通いが向かないことがわかった人、いろいろです。
翻訳の仕事を始めてからは、外資系企業に勤務する人たちと接することが多くなり、英語学習の相談に乗っていました。接待のときは無料、接待じゃないときは有料。エンジニアと秘書の方が多かったけど、その後のキャリアチェンジがおもしろかったな。
中学高校にはまいにち通っていましたが、事情により勉強以外のことをしていました。なので勉強する習慣はなかったです。
高校3年になってから合衆国の大学進学を決めたので、さっさとTOEFLを受けて入学許可を得る必要がありました。で、考えた。
・どうすれば期限までに入れそうな最低限の点数をとれるのか?
・スクールに行ったほうがいいのか?行かないほうがいいのか?
・行くならどこに行くのか?
とりあえず直感でビジネスピープル向けの試験準備スクールに行きました。
MBA留学のためのGMATと大学院留学のためのGREに特化した小さな学校で、TOEFLも(大学院受験の一環として少しだけ)やっていた。
ひたすら模擬試験を受けて、答え合わせをして、先生が解説。わたしぜんっぜんわかりません。気にせず続けるうちに、どういう答えが求められているかが徐々にわかるようになりました。が、あくまで最低限の点数なので、大学に入ってからガリ勉するはめに。
こういう試験で高得点を得るために最も重要なのは、どういう答えが求められているかを知り、求められた答えを提供することなのですよね。
この学校どうやって見つけたのか不思議です。インターネット前史だからグーグルさんに訊いたわけでもないし。
・わたしはいじめられっこだから、同年代の人たちが集まる場所はやめたほうがいいな
・わたしは静かでないとダメだから、英会話スクールの TOEFL クラスはテンション高くてムリ(とくに先生が・・)
・交流が目的ではないから、いそがしい人が集まるところがいいな。
夜7時前にスクールに行くと、クラスメートの皆さんは(←社会人)いい感じにつかれていました。そりゃ会社帰りですからね。みんなおつかれさま。先生も落ちついた感じ。
わたしはたまたまこんな風に始めたけれど、目的も事情も好みも人それぞれ。
・自習が合う人、合わない人
・周りに人がいないとやる気でない人
・自分のやっていることを人に話すことで楽しく継続し、成果を出せる人
・明確なゴールを設定することで達成できる人
・ゴールを設定しないほうが素直にやる気でる人
いろいろなのですよね。
ところで。もしもあなたが白人でない場合、どんなにじょうずに英語を話せても白人にはなれません。
英語を話せるようになっても、もともと自分の内側にない話題は話せません。
こんなブログのこんな記事を読んでるあなた様にとって言語学習は、ご自分の内側を表現するためにやりたいのではないでしょうか。(おもてにあらわすと書いて表現!)
そういうこと考えると楽しいな、わたし。
続く。
2024年3月22日の本日のスペシャル
最近の1日1新:ボン・ヌーヴェルの ノンアルコール白ワイン『クラシックブラン』と、ノンアルコール赤ワイン『クラシックルージュ』。市場に行くたびに気になっていたのですよ。
お店の方が「これはぶどうジュースじゃないよ。味も雰囲気もいい。フランスの。ケースで買ってくお客さんも多いよ」とすすめてくれたので素直に購入。遊びに来ていた良き友(Oさん)と飲んでみました。友もわたしも気に入った。友人は白がいいと言い、わたしは赤がいいと言い、つつも、両方のむふたり。また買っておこう。
馬の骨ブログを始める前、ノンアルコールワインを開拓すべく色々ためしてみましたが、また買おうと思ったものはなかった。時が経つといいものできてたりするな~。いいな~。
2023年7月3日の本日のスペシャル
さーさーのーはーさーらさら ♫
英検4級、いいじゃん! 合格しますように。
2023年5月5日~5月6日の本日のスペシャル
TOEICは何点ですか?とのご質問にお答えしますね。985点でした。リスニングでひとつ間違えた。いっしょに受験した幼なじみ(←資格取得が趣味でいろいろ持っている)が、
Mさん 「集中力が足りない。集中してないんだよ、そういうミスは」
わたし 。。。(しかたないじゃん)
5/6の1日1新:H&Mで買いもの(冷房のきびしい夏に備えて柔らかストール2本)
5/5の1日1新:7プレミアム「北海道産小麦塩分ゼロうどん」 ご近所のセブンイレブンで知らないマダムが大量購入しているのを目撃し、まねして購入。かけうどんにして完食。おお。有塩うどんと同じ味。
2023年4月26日の本日のスペシャル
最近の1日1新:鎌倉文化交流館の企画展「中世の祈りのかたち」 鎌倉で発掘されたものが解説されています。うつくしく、たのしい。
藤原の師輔(ふじわらのもろすけ 908~960)が記した朝のルーティーンに注目しました。なんか共感。
1.属星(ぞくしょう=北斗七星のうちの、自分の生まれた年の星)の名号(みょうごう)を7回となえる。
2.鏡で顔を見る。
3.貝注暦(陰陽の暦)でその日の吉凶を確認。
4.西に向かって手を洗う。
5.仏の名をとなえる。
6.崇敬する神社に祈る。
7.昨日の出来事を日記に書く。
1日1冊:Jane Meyerding「Ambivalent Advocate」つづき。