
2024年は、わたしにとって、インスタレーションアートな年でした。
どういう意味?かというと。『わたしの家はインスタレーションアートだったのだ』とわかった年だから。
長くブログを読んでくださっている方はご存知のとおり、わたしは同じ家に同じように住み続けています。
長くブログを読んでくださっている方はお気づきのとおり、馬の骨はライフスタイル・ブログなのに『我が家のインテリア』が出てこない。デザイン重視だし美しいモノも好きだけど、インテリアには興味ない、雑貨屋さんにとってまったく役に立たないお客なのです。
ところで。実はこの一年、わたし、たったのひとりも家にゲストをお迎えしていません。来客ゼロ人が12ヶ月連続って人生で初めてかも。(デジタル来客は多いです)
ちょっと独りになりたかったのかな。この物理的スペースで、ひとつの物体として感じたいこと考えたいことわかりたいことが、あったのかな。
ありましたな。
治らないはずの、一生つきあうはずの、そういうことを受け入れるのに何年(どころか十何年)もかかった慢性膵炎が。まさかの寛解だし。自然寛解以外にも(ブログにはまだ書いてないけど)まさかな事がありましたな。
去年の冬、ふとインスタレーションアートがみたくなり、ひとつ行ったらもっとみたくなり、いくつか展示に足を運びました。(下に写真をご紹介しています。藝大美術館の記事にもインスタレーションアートあります)
さいきん出会った方に「家をインスタレーションアートにするには、どうすればいいと思う?」と訊かれました。
インスタレーションアートには、以下の性質がありますから、
✓ 3D(立体的な空間や物体)
✓ ミクストメディア(異なる素材や技法の組み合わせ)
✓ イマーシブ(体験型)インタラクティブ(相互・対話型)✓ 一定の場所(ここ)
✓ 一定の期間(長く住んでも死ぬまで)
✓ 物語家をインスタレーションアートにするためには、ただ、そこに住んで・自分でいて・自分なことをして・好きな人達とそれを共有するだけでいいと思います。
それと実験 :)
と返信しましたよ。
ただ、あなたがそこに住んで・自分でいて・自分なことをして、あなたが好きな人達とそれを、そしてお互いの物語を共有するだけでいい。
それがあなたのインスタレーションアートでありホームなのですよね。
さっさと写真
毛利悠子 ピュシスについて
展覧会のページ https://www.artizon.museum/en/exhibition/past/detail/581
椅子は展示室の外、エレベーターホールにあったものです。
渡辺志桜里 宿/Syuku
展覧会のページ https://gallery.shiseido.com/jp/exhibition/7689/
地下室なのだけど閉所恐怖発生装置っぽい感じではない。ライト&エアリーです。
で、帰りの道すがら、わたしにとって家はインスタレーションアートなのだ、と気づいたしだい。ぼちぼち何かしよう。
ボナペティ~
本日のスペシャル
最近の一日一新:初めてお会いした猫三匹(実際には二匹、なぜってひとりは隠れていたから会ってない。紹介はされたけど。すごくかわいくて家に帰っても余韻すご)、初めてお会いした方(友人の夫。ふたりともフォトジェニックで、向かい合ってお茶のんでる様子がまるで雑誌のグラビアでした)、初めてお会いした方々(ふだん遭遇しないタイプの方々から学ぶ)
一日一冊:Lissa Rankin「Sacred Medicine」、Ryan Holiday「The Daily Stoic」各少々