イトコの誘いで「加地邸(かちてい)」という場所が葉山にあるのを知りました。
建築家フランク・ロイド・ライトの弟子だった、遠藤新(あらた)という建築家が設計し、1928年に完成した別荘です。
通常は敷地内に入ることはできませんが、美術展やコンサートなど、イベント時には一般に公開されています。
写真展が開催されていたので探検に行ってみました。この記事は、お散歩気分でおつきあいください。
行き方など
行き方:JR逗子駅または京急新逗子駅から、*バスで15分。「旧役場前」バス停下車 徒歩5分。
*このバスは山側を通って行くので、海の景色は見えません。
帰り方その1:来た道を戻って帰る。
帰り方その2:バス停ひとつぶん歩き、「葉山」バス停で逗子駅に向かうバスに乗り、海を見ながら帰る。
開館時間:イベントによる
イベントの調べ方:加地邸のウェブサイト(Facebookページあり)
駐車場:なし
写真
バス停を降りたら吉兆の脇の道を入り、
こんな道を登っていきます。なんだか気分でまっすぐ進んでしまいます。
すごくきれいだけれど、こんなところに住んでいたら大変だなあ・・
人里に戻ってきたら、向こうに海が見えます。緑青色の屋根が目的地でした。よかった。
加地邸が建てられたのは昭和3年(1928年)アール・デコまっさかりの時代。建築のほかに建具と家具、照明やラグも、建築家の遠藤新のデザイン。それが非常に徹底していて、アール・デコ好きでも遠藤新ファンでもフランク・ロイド・ライト好きでもないわたしが見ても、おもしろかったです。
スタッフの方に許可を得て撮影しました。
1階の応接間。窓の外は屋外で食事をするためのスペース
照明の下に行って、見上げるとこのようなデザインになっています こまかい
この照明です↓
庭に張り出したサンルーム。六角形モチーフの家具
サンルームから、先ほどの「屋外で食事をするためのスペース」を見る。この日はバリスタの方がいらして、ドリップコーヒー作成中です。(ご本人にお声がけして撮影しました)
応接間の両脇の中二階は、リーディングヌックです。本を読めるように作り付けの本棚。いいな
1階にも2階にも、石の暖炉
アール・デコといえば鹿のモチーフ!
書斎
四角い箱をどんどん足していったような、段差の多い複合的な間取りになっています
中二階のリーディングヌック?から見下ろすとこんなふう
片方のリーディングヌック(と勝手にわたしが呼んでいる)から、もう片方を見る
建具のディテール。照明も、本棚も、
なんて呼ぶのか知らないけれど、モールディングの装飾のつぶつぶもデザインしまくる建築家(たぶん)
また階下のサンルーム
計算しすぎな家具↓ 端正
ここの石もぴったりと
↓2階の、ちょっとお酒なんかを飲んで遊ぶ部屋?向こうはサンルーム。椅子のデザインも六角形。(←このリンクのページを下にスクロールして、フランク・ロイド・ライトのを見てみてくださいね)
正直いうと、最初に建物に入ったとき、あまりにボロボロでショックを受けました。おそるおそる階段を上がって、窓から昔と(たぶん)同じ景色が見えて、風が入ってきて、今はこれで大丈夫なのよね、と思ったのです。
どの窓も、ガラスを囲む枠は特別なデザイン
玄関からアプローチを見る
今回の展示は、デスバレーの写真と映像。乾いた風景を淡々ととらえた作品が、誰も住んでいないこの家の空気に合っていました。
大谷石の表面の細工?は誰がどうやってつけたの?テクスチャーはどうやって決めたの?
石と木がぴたっと合わさっている。この家の、どこもかしこも、そうでした。
門を入ってアプローチから見たところ。張り出した2階の下には座れるスペースがあって、その石のベンチも建築家の設計。
次に一般公開される機会にぜひ。
本日のスペシャル
1日1新:セブンイレブンの糖質オフわらび餅
1日1冊:藤井直弥・大山啓介「Excel最強の教科書」、Gretchen Rubin「The Four Tendencies」、Michael Bungay Stanier「The Coaching Habit: Say Less, Ask More & Change the Way You Lead Forever」各少々
Exce最強の教科書、わたしが参照するのはごくごく基本だけ。後ろのほうは縁がないです。でもこの本読み物としておもしろい。今日は226ページからほんの数ページ「ゴールシークをはじめよう!」をみて、へえ~ほお~、となってます。