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顔が描かれた絵、怖いですか?わたしもちょっと衝撃を感じます。
ふだん花鳥風月フードなブログを書いているわたし。
そんな人が『顔の絵を(怖くなくむしろ)素敵に飾る方法』について語るのはヘンではないか?と、長く読んでくださってる読者の皆さまは、お思いになるかもしれません。
しかしですね。
人には歴史ってものがあるのです。
アーティストとわたしがコラボするオンライン画廊で展示中のアーティスト(デールソンヤさん)が、
ソンヤ 「あゆう子は、アートを買う人?」
わたし 「しばらく買ってない。けど昔は買ってた」
今は画廊ができるくらい壁すっからかんな我が家ですが、若いときは肖像画をたくさん飾っていたことがあるのです。
(じぶんアジア人なのに、家にこんなにたくさん白人の人がいて大丈夫?)と思ったくらい。
アメリカに住んでいた頃はエステートセール(亡くなった人の家で行う遺品販売会)で古い絵や写真を買ったり。そういう場所って肖像画っぽいものがわんさかある。
そういえば美大に行って知らない学生さんに「わたし[金額]ならお支払いできるのですが、作品を売ってはいただけませんか?」と押し買いしたことあるな。
アーティストと作業しながら話をしているうちに。
。。
。。。。
わかった!
顔の絵と暮らしてぜんぜん怖くなかったのは、ひとり(一枚)じゃなかったからだ。何枚も飾っていたからだ。
顔がひとつだと、そのひと(絵)対わたし、という一対一の関係なのです。この人こっち見てる。家に住んでる。むむむ。落ち着かない。
ところが複数あると、感じが変わるのです。そのひと(絵)達は絵で、顔は絵で、絵グループ。
絵グループは絵グループで絵同士で皆さん仲良く?やってくれてるから、わたしはわたしで。
というふうに適切な距離が生まれるのです。
(この壁の肖像画コーナー、すっごくいい感じ♥)と悦に入っていた記憶があります。
こんなこと、気にならない人には気にならないのかもしれないけれど、わたしは気になるタイプなのです。そのへんは人それぞれ。
わたしみたいに顔の絵が気になるタイプの人は、ふたつでもみっつでも、近くに寄せて飾れば大丈夫です。(実験済み)
サウスルームの床に並べて壁に立てかけたデールソンヤの作品。しっくりきます。
左は「だって人間じゃないんだもん I Told You I’m Not Human」、右は「ちょっと迷子 A Little Lost」。
デールソンヤ
「だって人間じゃないんだもん I Told You I’m Not Human」(2024)
色鉛筆、紙 タテ30cmくらい
12,100円+送料
お問い合わせフォームからご購入いただけます。
アーティストが手で描いた絵を、アーティストが選んで額装したフレームに入った状態でお届けします。(ふつうっぽくない絵にふつうっぽい額縁を合わせるセンスがいいなと思うわたし)
デールソンヤ
「ちょっと迷子 A Little Lost」(2024)
色鉛筆、紙 タテ30cmくらい
12,300円+送料
お問い合わせフォームからご購入いただけます。
アーティストについて:デールソンヤ
子どもの頃から絵を描いてきたデールソンヤは氷山みたいな人です。水面から出ている見える部分も、どこから見るかで形が違う。氷山なのに温かい。去年まで住んでいた京都のほか、いろんな場所で展覧会はしてきたけれど、こういうことをするのは初めて。ミクストメディアな人で、2D3Dに関係なくいろんな素材で創作する。
本日のスペシャル
わたし 「ソンヤの描く、人間に見える人間じゃない何かって、髪型おかっぱが多くない?」
ソンヤ 「この髪型好き。すごくアジア人ぽいよね」
最近の一日一新:サウスルーム・アートショー(サイトは、あゆう子が作成中)の展覧会の準備
一日一冊:Tara Schuster「Buy Yourself the F*cking Lilies: And other rituals to fix your life, from someone who’s been there」