三浦半島の知らない街に引っ越してきたのは不思議な流れでした。

東京で住んでいたところは、建物取り壊し&マンション新築のために「あと1ヶ月半以内に」立ち退くことになったのです。

 

さっそくインターネットで物件を検索していたら、広告にピヨっと出てきた間取りが目がとまりました。

ヘンな間取り・・わたしにぴったりかも!

〇〇っていったい何処?

アプリで行き方を調べて見に行き、帰りに申し込み、6年後の今はここでブログを書いています。

 

前の家は、1階に昭和っぽい喫茶店の入った築四十数年の小さな低層ビルで、住宅は10戸ほど。

裏に住む大家さんが大事に管理していました。

清掃は、いつも同じアルバイトの方が細かく、かつ豪快にしていらして、いつもぴかぴかで気持ちよく、階段の電球が切れれば大家さんがさっと交換してくださるので、いつも明るい。

 

賑やかな大通りに面していたにもかかわらず、(まるで結界が張ってあるかのように)入るべきでない人は入れない雰囲気でした。

一般的には『ガラが悪い』とされるエリアでしたが、ひがな自宅作業のわたしも、帰宅は毎日夜中!な会社員のお隣さんも、気にせず安心して暮らしていた建物です。

 

どういう事情か、立ち退き期限の前、最後の1ヶ月はそういったケアのすべてが停止しました。

清掃がなくなってから数日でうっすらとほこりの層が床をおおうようになり

2週間もたつと、どこからか紙切れや固形物が出現し(大きいものは拾っていました)

切れかけた電球がチラチラしても放置されて(これは切れたときに階下の方が取り替えてくれた)・・・

 

あっというまに荒廃しただろう?と思いますか。

思いますよね。

それがすごいんです。

そんな状態でも建物の結界?はなんとかもってくれて、立ち退くまでの残りの期間を無事に過ごすことができたのです。

 

長いあいだコンスタントに大事にされていたから、いきなり放置されても大丈夫だったのですね。

家でも身体でも仕事でもそうですが、多少汚れても、体調よれよれになっても、逆境にあっても、短い間ならば(しぶとく)生きのびて力を発揮することができる(こともある)のだ!

 

ふだんのケアは、そのときのために。

だからこそ、半径3mでもグローバルでも、ふだんの小さいくりかえしのタスクを大切にするのが吉。

 

そして、『どうせ捨てる物』や『どうせやめる会社』を、最後まで丁寧にあつかうと、自分のためになります。(もちろんあなたの安全を最優先に)

いつなんどき、どんなよいことがあるか、わかりませんよ。

 

 

本日のスペシャル

ここ数日の1日1新: 100円均一ショップのシューレース(コンバースに付いてきたものよりも少し幅が広いけど、風合いはOK)、ちょっと遠い地元の郵便局、自家製メロンソーダ、Invisibilia、耳たぶ回し、ピーマン丼新レシピ開発

 

前の家から引っ越す前々日に思いがけずラッキーなことがありました。

清掃担当の方と道でばったり会い(5年も住んでビルの外でお会いしたの初めて!)お礼とさよならが言えてうれしかったな。

ちょっとがんばればこういうところに歩いて行けるのは楽しかった・・田舎もいいですが!

ode to my old building

 

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