モーニングページとは何か?
朝目覚めたらなるべくすぐ、A4くらいの紙に3枚、心に思いつくままを、手書きで紙に書く習慣のこと。
まだ頭が半分寝ているくらいがよいです。具体的には何をするかというと:
- 3ページの終わりまで書き、そこでストップ。
- 文体・文法・筆跡は気にしない。ただひたすら書く。
- 何を書いてもいい。繰り返しでも、なんでもいい。
- 人には見せない。読んでいいのは自分だけ。(←読まずに放置/シュレッダーしてよし)
誰が・なぜ始めたのか?
「ずっとやりたかったことを、やりなさい」という本の著者、ジュリア・キャメロンが提唱している習慣です。(←「ゴッドファーザー」のスコセッシ監督の最初の奥さん)
著者はもともと映画の脚本家で、若い時は酔っぱらいながら脚本を書いて成功し、断酒や売れない時期を経験したあと、
創造性は誰にもある。だがそれは自分で見つけ、自分で育てるしかない
という考えを実践し教えた内容を書いた、「ずっとやりたかったことを、やりなさい」を出版して大ヒットさせました。(ミリオンセラーで25周年記念版も出ています)
モーニングページは、創造性を育てるためのツール。自分のなかに創造性が自由に居られるスペースを作るため、(頭と心と魂に)たまったものをぜんぶ出す。すべて出す!というのが趣旨なのです。
書くとどうなる?わたしの場合
書いているときはたいてい、ぼぉっとしていたり、だらだらと書きつらねていたり、おもしろくて夢中になっています。
「モーニングページを実践したことにより、このような効果およびメリットがあり云々」などということはまず考えていません。 笑
じゃ、どうなったわけ?毎日小一時間かけてモーニングページ書いて何が変わったわけ?なにがいいわけ?
と訊かれたとしたら、どんなふうに答えるだろうか。考えてみました。
24時間のうち、わたしの場合はモーニングページを書いてる時間が平均50分。
残りの23時間は:
1.以前よりもニュートラルな気持ちで過ごしている
ときとして訪れる、漠然とした不安感や孤独感が、最近顔を見せません。
2.時間が余る
以前と同じタスクをやっているのに。いちにち1時間少ないはずなのに!
3.相手の話に集中できる
自分の話は朝っぱらからモーニングページにたっぷり聞いてもらっているからでしょうか。相手の話に集中して聞くと、用事なら短時間で済むし、大事な相手ならそのことが伝わるので、よいです。
4.着手できる
放置していたプロジェクトや、新たなプロジェクト、ささいなものまで含め、着手率が上がりました。ハードルの高い最初の一歩を、すいっと踏み込む心理状態?になっているのかもしれません。
5.「消費するほう」よりも「つくるほう」を選ぶことが多い
目の前の選択肢について、これは消費かな?創造かな?と意識して自問するだけでこうなりますよね。答えはたいてい「つくるほう」に決まっていますから。
書いてる50分は:
- 関係ないことをだらだら書いてるといきなり答えがみつかる
- 同じ話をくり返し書いてるうちに本音と真実が出てくる
- 何を書いていても3ページめの最後に、やさしい気持ちになる
- 気持ちいい
- 勇気が出る
- なぜだか自分を励ましている自分に気づく
自分で自分を勇気づけられることが、わたしにとっては生きていて一番うれしいことのひとつかもしれません。
2月の早朝5時台は、まだ真っ暗。日が長くなってからも、カーテンを閉めたまま灯をぽっとともして書くのが落ち着きます・・。
本日のスペシャル
今年の1月31日の夜、アメリカ人の若い劇作家がポッドキャストでインタビューに答えていました。
「日課はですね、朝起きたらモーニングページを書いて、コーヒーを淹れ云々」
モーニングページ・・・忘れてた。やらなきゃ。
忘れるも何も、モーニングページなんて言葉が自分のボキャブラリーにあることすら20年間気づきませんでした。でもとにかく、
うんせ!うんせ!と寝室の片隅にテーブルを移動し、テーブルの上にお気に入りのランプと紙を3枚とペンを置いて、ほっとして寝ました。
小さい雷に打たれたみたいです。
あなたは小さい雷に打たれて何か始めたことはありますか?
そもそもどうしてモーニングページをやめたのか、記憶も記録もないのではっきりしません。おそらく体力不足です。再開できてありがたいな!
1日1新: 初めてのカフェ、キビヤベーカリー若宮大路、糸のこぎり(初めてさわった)
1日1冊: 「使える地政学」「ゼロからわかるキリスト教」両方とも佐藤優 地図を見るのが大好きなわたし!「地政学」、固有名詞を覚えられなくても気にせずびしばし読み進めてよかった。面白かったです。