写真展を見たあと、写真家と(ご友人である)アーティストのお二方が、展示作品について語るイベントを聴きました。
トークや講演にいくと、
- 話し手がどういう視点で語っているのか
- どういう言葉を使っているか・使わないか
- 物事を表現するための「型」はあるのか
といったことにフォーカスしてしまいます。
もちろん主題であるアートについても興味をもって聴いています。
でも、手書きのメモに残っているのは、上にリストしたようなことばかり。
自分のでも人のでも、考えや思いを整理して、ことばで表現する仕事をずっとしてきたからかもしれません。
そういう性質だからかもしれません。(両方ですな)
この記事では、今回のトークを聴いてわたしが(気が合う~)と共感したこと、いくつかをもとに書いています。
アートについてもっと話してみたい方に、どんどん語って欲しいと思うからです。
ヘンを探す・ヘンを語る
ヘンっていうのは、これまで見たことがなかったり、「お?」と心が立ち止まるようなこと。
- このアートのどこがヘン?
- どんなふうにヘン?(色?かたち?テーマ?雰囲気?)
- なぜヘン?
全力で探すのでも、ぼーっとアートのオーラを受け取るのでも、お好きなやり方でヘンをキャッチしてみてください。
ヘンの意味を語る
ここがキモです。
- このヘンの意味は何なのか?
- アーティストは何をしようとしてるのか?
- なぜ自分は、ヘンだと思うのか?(こういう自分だから?)
記号を読み解くように。意味づけ、あとづけOK。そこがおもしろいのです。
アーティストの意図や創られた背景にについて、自由にどんどん推理して語ります。(推理だからまちがっていてもいいのです!気になったらさっさと調べればよいし)
使わないと即かっこいい表現3つ
わたしも(なるべく)使わないように気をつけています。なぜかというと、考えてないことがバレるからです。
アーティストやアートについて、考える価値はない、と言ってるようなものなので、失礼でもある。
狂気
今回の対談では写真家の方が、
写真集の紹介文に『これは狂気だ!』と書いてる人がいて、???どこを見て狂気といってるのだろう、考えてないなと思った、と。同意。
セキララ/赤裸々
アーティストの方は、このように。ほんとおっしゃるとおりです。
「自分はふつうだと思って話しているのに、セキララとか言われちゃうとね。はぁ~」
人の話ぜんぜん聞いてないな。
波乱万丈
これはわたしが追加しました。ひとの人生は、波乱万丈というひとことよりも、ずっと深く豊かです。
アートについてこのヘンの意味は何なのか?を探求するのが美術史。ヘンの意味が知りたくて、いろいろ調べたり研究してしまう学問なのですよね。
本日のスペシャル
12月の1日1新:コンビニカステラ食べ比べ月間 低脂質と食感が好みでファミリーマートの「国産小麦のもっちり厚切りかすてら」130円がWinner!でした。(プラスチックごみがたくさん出るので以来たべてないけど・・)
1日1冊:Marc Lewis「The Biology of Desire: Why Addiction Is Not a Disease」続き。
写真は、2016年に横浜美術館で開催された「村上隆のスーパーフラット・コレクション」展に行ったとき撮影しました。