「はっきり言って宇宙飛行士は頭は良くなくてもいいんだよ。身体が丈夫ならいいんだ」
宇宙開発業界の友人と彼のクライアントが話していたとき、宇宙飛行士について、クライアントの方が言ったそうです。
友人とわたしは、少々やっかみが入っておるな…と思ったのですよ。
天才だって、自分と違う才能を持つ人をうらやむことがあるのです。(そういうのはわたしたち人間て皆同じ…うふふ)
たしかに宇宙では病気になったらアウトです。だから、もちろん非常に優秀でなかったら宇宙飛行士にはなれませんが、
身体が丈夫であるというのは宇宙飛行士に求められる資質要件なのだそうです。
もうひとつは、人柄がいいこと。
スマホ中毒を解消するために、Twitterでフォローしているアカウントを大量リムーブしたわたし。でも以前は、宇宙飛行士の人々のアカウントをたくさんフォローして楽しんでいました。
だって!いい人ばかりなんです。精神的に安定してる。
ツイート読んでて実に気持ちいいし、安心できるし、宇宙飛行士の仕事を楽しんでいる様子が伝わってくるし、宇宙の生活はおもしろいからどんどん読んでしまう。
いっしょにいて疲れない人たちだろうなあ。
宇宙なんていう不確実でストレスフルな環境で、常にピークパフォーマンスが求められる仕事で、何かあれば助かる可能性はゼロ。
そんな環境で、軽やかにやっていける人たちなのです。
ヘアカットも掃除も虫歯の治療もすべて自分達でやる。(←ツイート見た)
小さな宇宙ステーションで、同じメンバーと朝から晩まで顔を突き合わせて、自分の命をお互いに預けて暮らしているのですもの。
人柄が良くて、イージーゴーイングで、人とうまくやっていける性格の人が選ばれるのはもっともです。
宇宙飛行士にメンタル面で求められる資質と、もとになった資料のうちいくつかご紹介いたしますね。(内容は同じでも、切り口が少しずつ違うので、ご覧になってみてください)
資質
- 不確実性とともに生きられる
- 退屈でも大丈夫
- ちょっとしたイライラに上手に対処できる
- ごきげんでいられる
- 自分の中に解決方法を見いだせる
- 他人と上手につきあっていける
- 良き隣人でいられる
- 立ち直りが早い
記事とTwitterアカウント
- Erica Goode The New York Timesの記事 「Wanted in Space: Gregarious Loners Who Take Risks, Cautiously」
- Tonya Lewis SPACE.comのの記事「The Right (Mental) Stuff: NASA Astronaut Psychology Revealed」
- 山口孝夫 下の本「宇宙飛行士の採用基準」からの抜粋を記事シリーズにしたもの→《第7回》宇宙飛行士の採用基準ー宇宙飛行士の採用 〜本当の宇宙飛行士は、試験中から宇宙船に乗っている〜
- 山口孝夫 「宇宙飛行士の採用基準 例えばリーダーシップは「測れる」のか (角川oneテーマ21)」 864円
- International Space Station の Twitter アカウント @Space_Station
ずいぶん前のことですが、それ以来、わたしも宇宙飛行士になろう、宇宙飛行士がいいわ!と思っています。なるべくね。
本日のスペシャル
1日1新:Twinings「アールグレイ紅茶 カフェイン抜き ティーバッグ」 iHerbで492円/25袋。
1日1冊:Marc Lewis「The Biology of Desire: Why Addiction Is Not a Disease」 続き。&Premium特別編集 京都、街歩きガイド。 ((マガジンハウスムック))、東北 (楽楽)
熱っぽかったのでシャーロックのシーズン4を観たり、旅行ガイドを眺めたり、終日ごろごろ。よい土曜日でした。