ナチュラルなパン
冷蔵庫でひと晩じっくりと低温長時間発酵させた、こねない全粒粉100%パンの作り方をご紹介します。
こねない方法のよいところは、手軽にできて、とにかく労力が少なくてすむこと。
簡単で、放置時間は長いけれど、実際に作業する時間は少ない。
キッチンが粉だらけにならないし、洗い物が少ない。手も汚れない。
でも、ちゃんとおいしくて満足感のある仕上がり。
好きなこと&やりたいことのために体力を温存したいわたしにぴったりなので、いろいろ試してきました。
見た目はアルチザンブレッド風、気泡ぼこぼこ、ナチュラルな感じです。
ワイルドとも言えますが、わたしは勝手におしゃれだと思っています。(笑)
皮(クラスト)はしっかり色がついて噛みごたえがあります。水が小麦粉の80%と水分多めの生地なので、中身(クラム)はしっとりめ。
お砂糖やはちみつは入れていません。ふだんはお料理といっしょに食べていますが、下の画像では超低脂肪ピーナツバターをたっぷりつけておやつにしました。(おいしかったけどお腹にどすんと来ました・・。)
作業の流れ
材料を混ぜて1時間~2時間放置
↓
フタをして冷蔵庫の野菜室にひと晩放置
↓
冷蔵庫から出してフタを取って1時間~2時間放置
↓
予熱したオーブンで25分~30分焼く
材料
- 全粒粉強力粉 200g
- 水 160g(電子レンジで人肌に温めておく)
- 塩 3g
- イースト 1g
道具
- パン生地を入れる容器(ボウル、タッパー、鍋など)
- スパチュラ(しゃもじ、スプーンでもOK)
- キッチンスケール(はかり)
- タイマー
- オーブンペーパー1枚(オーブンの天板に合う大きさに切っておく)
- オーブンの天板
- オーブンにパンを移動するための板(まな板、ピザピールなど)
- オーブン(わたしはデロンギのコンベクション機能つきコンパクトオーブンを使いました。)
作り方
1.小麦粉、塩、イーストを容器に入れてぐるっとかき混ぜる。
2.温めた水を1.に加え、スパチュラで粉気がなくなるまで混ぜる。
3.ゆるくフタをして室温に1~2時間ほど放置。*途中スパチュラで1セットこねる。(↓下↓に写真で説明。)
4.フタをしめて冷蔵庫の野菜室にひと晩放置。(10時間でも20時間でもOKです。)
5.冷蔵庫からパン生地を出してフタを取り、室温に1~2時間ほど放置。*途中スパチュラで1セットこねる。
6.まな板やピザピールの上にオーブンペーパーを乗せ、小麦粉をふる。スパチュラを使ってパン生地を容器からオーブンペーパーに移動する。好きなようにさっと形を整えて放置。(小麦粉はふらなくてもいいし、整えないで自然な形のままでも趣があります。)
7.オーブンの下段に天板を置き、最高温度に設定して予熱開始。
8.生地がよい感じにふくらんだら、オーブンペーパーごとオーブンの中の天板に乗せる。
【放置する時間(=パンが発酵する時間)は、室温によって変えてみてください。室温が低ければ間を長く、高ければ短く。
わたしは細かいことはあまり気にせずに、パン生地の様子を観察しながら自由にやっています。】
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「*途中スパチュラで1セットこねる。」の説明
スパチュラを用意し、
こね1。
こね2、こね3。
こね4、こね5。
こね6。1セットおわり。
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ひと晩たって冷蔵庫から出して・・
スパチュラで1セットこねた後、タイマーでカウントアップ開始し・・
79:38経過した頃にオーブンペーパーに移動し・・
このへんで焼いたほうが良さそうなので・・
熱いオーブンへ移動。
(ピザピールを使っています。安心して作業できるので、おすすめです。Amazonで2,176円でした。)
焼き上がり。
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焼き方 「コンベクション機能つき」オーブンの場合
1.予熱の設定は、コンベクション+最高温度で。
2.パン生地をオーブンに入れたら、コンベクションから上下火に変えて10分焼く。
3.下火に変えて温度を200度に下げて5分焼く。
4.上下火に戻して5分焼く。
5.コンベクションに戻して5分~10分焼く。(パンの様子を見て時間や温度を調節しましょう。)
焼き方 「コンベクション機能なし」オーブンの場合
1.予熱の設定は最高温度で。
2.パン生地をオーブンに入れたら10分焼く。
3.温度を200度に下げて15~20分焼く。(パンの様子を見て時間や温度を調節しましょう。)
焼けたら網の上で完全に冷まし、ぜひ「冷めたて」を召し上がってみてくださいね。
本日のスペシャル
週末の1日1新: 茅ヶ崎のベーカリー「Biggy」
日が落ちてから静かな散歩をするのが気持ち良い季節。うれしいな。