病気をしてほんとうによかった!と思います。(元気になった今だからこそ言えることですが・・。)
病気で翻訳の仕事をやめて少し良くなったとき(今から3年半くらい前の話です)、仕事は何をしようかと数分考えて、翻訳はいったんやめようと決めました。
翻訳案件は体力的に無理だから、というのが表側のわかりやすい理由です。
裏側の理由は、翻訳案件を請けていたときの違和感の正体がわかったからです。(なぜ裏側かというと、かっこわるいからです!)
『翻訳案件に不随する業務で、無料でやってたものが多すぎる・・・』
これはわたしの責任です。
なんとかしよう。
以前していた仕事のうち、有償無償にかかわらず翻訳を除いた業務を細かく分解し、単品で提供してみることにしました。
さっそく業務の分解メモ
- 相見積もりなのに見積もり作った
- 原稿となる書類のトリアージした
- 用語集作った
- 社内翻訳者用マニュアル作った
- 技術者の人生相談した
- プレゼン担当者のコーチした
- 人材確保した
- 営業した(営業担当の方が途中からいなくなってしまい・・)
- フィージビリティスタディした
- ゴーストライターした
- 経営者の人生相談した
- 詐欺師を見分けた
- VIP旅行の企画した、運用した
- インタビューして書いた
- パソコン先生した
- コピーライターした
- 日本語原稿なしで英訳した
- 遠隔マナー教室
- お金を貸した
- スライド並べ替えした
- 写真撮影した
- 筆記体の解読した
・・・(続く)
内容がヘンなのもありますが、気にせずどんどんリストアップしました。
シンプルな質問で精査し、見切り発車
- 自分が得意なのはどれ?
- 自分が好きなのは?
- 自分のペースで力を発揮できるのは?
- 気が合うお客様はだれ?
- お客様が喜びそうなのは?
- お客様にとって価値がありそうなのは?
- 自分とお客様のライフスタイルと価値観に合ってるのは?
- 自分がそれをやってることで認知されたいのはどれ?
- ベストな組み合わせはどれ?
やってみた結果
- 単品で(も)買ってくれるお客様がいた
- 単品のほうが単価が高い
- 単品のほうが大事にされる(リスペクトされる)
- 単品の組み合わせが面白い
- 翻訳も複数業務の1つ=単品、としてあつかうと、悪くない
- なぜか「翻訳じゃないんだけど・・」と依頼されてびっくり(こちらから声をかけたわけではないのに)
メインの看板をいったん外すといろんなことができる
メインの業務から、それに付随する業務を一度切り離して分解し、単品または単品を組み合わせてサービス提供すると、まったく違った価値が見えてきます。
わたしの場合は【翻訳】という看板を下げたとたん、内包されていたサービスが単体で価値を持つことがわかりました。
10年前の自分にはこのことがうっすらと見えていたので、これまたうっすらした不満や苛立ちを抱えていました。今そういう感情は(着られなくなった服のように)出番がありません。
メインの看板をいったん外して考えてみると、元気病気にかかわらずいいことがありますよ!
本日のスペシャル
1日1新: 水道橋「富士山」の富士吉田肉うどん
前回お店の前をとおったときは月曜で定休日だったので、今日を楽しみにしていました。
美味しかったそのこころは、1.麺が極太でとにかく堅いのに火がとおっている、2.おつゆが甘すぎずしょっぱすぎず、3.トッピングの葱+きゃべつ+にんじん+馬肉の煮込みが気に入った、4.胡麻と唐辛子の薬味。次回は麺半分でたのもう。
夜のメニューも低脂肪なアイテムがあったので、空気のきれいな早い時間、開店と同時に行こうと思います。