一蘭(いちらん)は福岡発のラーメンチェーンで、お客の好みに合わせてラーメンを作ってくれるお店です。
わたしは遺伝性の慢性膵炎なので、食事はかなり低脂肪で、お腹にちょうどいい量は、一日に脂質20gくらい。
20gってどれくらい?…かというと、セブンイレブンの「ハムたまごサンド」が1包装あたり脂質19.8g。それくらいです。
この記事では、こういうわたしが食べて大丈夫だった、とんこつラーメンの注文方法と、お腹にやさしく食べるコツをご紹介いたします。
注文の方法と内容
お客はもれなくこのオーダー票に記入するシステムになっています。
わたしの場合は:
- 味の濃さ=ダシの濃さは、基本
- こってり度=脂は、なし
- にんにく&ねぎは、なし(低刺激がお腹に合う)
- チャーシューは、なし
- 秘伝のたれ=唐辛子は、なし
- 麺のかたさは、超やわ(超やわでもけっこうしっかりしている)
記入できたらカウンターに設置された呼び出しボタンを押すと、お店の方がオーダー票を取りに来てくれます。
ラーメン来た!食べ方は?
シンプルで静かなたたずまいが、わたしは気に入っています。
5分待つ
出てきたばかりは熱々、というか沸騰直後です。 このまますぐ食べ始めると、熱すぎてよく噛むことができません。
身体の粘膜にも、お腹にもハードですので!写真を取るとか、友達と話すとか、本を読むとか、瞑想するとか、とにかく粗熱が取れるまで5分ほど待つのが吉。その間にも麺がさらに柔らかくなって一石二鳥?です。
麺が柔らかくふやけてまずくないの?とお思いかもしれません。不思議なことに大丈夫なんです。柔らかいけど、ちゃんと麺のままだし、ふつうにおいしい。
わたしは家でお素麺や中華麺をゆでるとき、消化しやすくするために、指定の1.5倍~2倍くらいの時間にしています。ある程度の品質のものは長くゆでても「柔らかい麺」として食べられるのですが、安価なものは「麺じゃないもの」になってしまうことが!
(ということは一蘭の麺はちゃんとしているんだと思います)
スープは残す
スープは少しだけ楽しんで(わたしはふたくちみくちにしています)あとは残しましょう。麺にはしっかりスープがからみますので、飽きずに食べられますよ。
よく噛む
胃に丸投げせず、さらっとでもよいので噛むようにするとお腹が助かります。
麺も残す
ここのお店は麺の量がすごく少ないです。(替え玉を注文するのが前提だからですね)
コンディションが良いときは、わたしでも完食できたくらいです。
でもお腹いっぱいになったら、とっととストップして、残しましょう。
「味集中カウンター」という名前のついた、個室風のカウンターで食べるシステム。投票所のブースのように、左右に仕切りがついているのです。
キッチンが見えないように眼の前にすだれが降ろされて、左右に壁があるので落ち着いた雰囲気。
各ブースに冷水の蛇口がついている。
写真では見えないのですが、わたしはここのお箸がいいなと思うのです。割り箸ではなくマットな黒の樹脂製で、長めで先が細くなっている形がちょっと端正。お店にいらしたらチェックしてみてください。
仕切りのロックを外し(←超カンタン)、上の写真のように折りたたんで、同行者と並んでいっしょに食べることもできます。散歩や仕事の合間にラーメン休憩、いいですよね!
カスタマイズが前提のお店に行こう
そういうシステム/そういう文化のお店には、そういうスタッフの方々がいて、そういうお客がいるから気がラクです。
実はわたしは一蘭で試してみたいカスタマイズがあって、それはラーメンが出てきたらすぐに、お水を足して薄める、というものです。
- すぐに少し温度が下がる(あれだけ熱いとグラス半分くらいの冷水を加えても熱いままだと思う)
- 味もちょうどよく薄まる(これを見越して「味の濃さ」は「こい味」に注文しておく)
- 水の分だけスープの脂質も薄まって少なくなるのでさらに低脂肪?
次回やってみるのがちょっと楽しみです。うまくいっても失敗しても、お腹に安全ならばよし。そのときはご報告いたしますね。ヘンなことするのってほんと楽しい。
本日のスペシャル
1日1新:TDCテーマBLOC
1日1冊:瀬川拓郎「アイヌ学入門」、地球の歩き方「aruco ロンドン」
桜木町の一蘭ではラーメン790円、ニューヨークの一蘭では18ドル90セント(チップ不要)。ふむふむ。